2024.3.24UP
農薬を使った食材を選びたくない人はどちらを選ぶ?「有機栽培」と自然栽培」の違い
「おいしくて安全な食材を選びたい」という健康志向な方に注目されている「有機栽培」と「自然栽培」。
どちらも通常の食材よりも価格が高めながらも安全性やおいしさに関してはポジティブな印象を持たれがちですが、どのような違いがあるのでしょうか。
実際はどちらがいいというわけではなく、個人の価値観やそれぞれの役割で選ぶべきですが、その判断をするためには情報が必要です。
このコラムでは、なるべく農薬不使用の食材を選びたいという方に向けて、有機栽培と自然栽培の違いについて解説していきます。
有機栽培と自然栽培の違い
有機栽培と自然栽培。どちらも良い印象を受けますが、この2つには、育てる際に使用する材料が異なるという大きな違いがあります。
まずはどう違うのかを説明していきます。
有機栽培は自然由来の農薬を使用
有機栽培は、天然の有機物などを用いた肥料などを私用した健康的な土で食物の栽培を行う方法。化学肥料や化学農薬を使用しないだけで、自然の農薬や肥料の使用は許可されているのです。
つまり、完全な無農薬ではなく「自然由来の農薬が用いられている」という可能性があるということ。
また、有機栽培は農林水産省の「有機JAS規格」に認定される必要があります。自然由来の農薬は使っているものの、法律で決まった方法で作られた食材にのみ「有機栽培」という表記ができます。
指定された農薬だけで作っているので、自然栽培と慣行栽培(基本的に化学肥料や農薬を使用する方法)の間の存在となります。
自然栽培は肥料・農薬不使用
自然栽培は食材を育てる場所以外から何も持ち込まない考えが根本にあります。そのため基本的には、自然由来の肥料や農薬も使用しないことが前提としてあります。
食物を育てる作物と土、天候など自然の力を活かして育てる農法のため、収穫量が少なく価格も高くつくのが特徴といえるでしょう。
ただし、自然栽培には正確な定義が定められていないため、農家さんによって通常以下の料の肥料・農薬を使うこともあるそうです。
気になる場合は、購入前にしっかり調べてから買うと安心です。
農薬あり、有機栽培、自然栽培、価値観にあう食材を
自然栽培を好む方の中には、農薬を避けたいと思っている方も少なからずいらっしゃるかと思いますが、
農薬を使用した食材、有機栽培の食材、自然栽培の食材、何を選択するかは個人の価値観に共感するもので問題ありません。
例えば化学的に配合された農薬は、病害虫や雑草などを防いでくれます。一定の品質をキープした食材を安定供給できるというのも農薬使用のメリットでしょう。
一方で、自然の力で生産された自然栽培は、食材本来の味を楽しめる人もいるでしょう。
どの栽培方法も、それぞれ個々の考え方で人が安心できる食材を育てていることに変わりはありません。
食材を選ぶのはみなさん自身です。農法の特徴を正しく理解して、自分に合う食材を選んでくださいね。
参考