日本の伝統食おにぎりは弥生時代からあった!知って楽しいおにぎり歴史

日本の伝統食である「おにぎり」。弥生時代から存在していたとされるこのシンプルな食べ物は、時代を超えて進化し続けてきました。

現代ではコンビニエンスストアの主力商品として、また国際的なアイコンとしても認知されるようになり、その人気は世界中に広がっています。

この記事では、おにぎりの歴史や魅力を深く掘り下げ、その進化の軌跡をたどります。



日本最古のおにぎりは「弥生時代」にあった

弥生時代にまで遡るおにぎりの歴史。

おにぎりは昔から携帯や保存の利便性に加え、神への祈りやお供え物、さらには厄払いの目的でも使用されていたと考えられています。

例えば石川県の旧鹿西町(現中能登町)で発見された炭化したチマキ状の米塊は、おにぎりの原型とされています。

当時のおにぎりは、もち米を蒸して固め、焼いたものであり、この発見は、おにぎりが日本人の食文化に深く根ざしていることを示しています。



「おにぎり」の名の由来、おむすびとの違いは?

「おにぎり」という名称は、「古事記」にある「握飯(にぎりいい)」という言葉が起源です。

これは米を手で握る行為から来ており、また「鬼を切る」と響きが似ていることから、魔よけとしての意味合いもあったといわれています。

一方で、「おむすび」という名前は、稲作と関連深い「神産巣日神(かみむすびのかみ)」という神様に由来するとの説があります。

この神様が稲に宿るとの信仰から、「おむすび」という名が生まれたとされているのです。

さらに、おにぎりの三角形状は、神様の力が宿る山を模したものとも考えられています。



おにぎりは時代とともにどう進化してきたのか?

弥生時代から登場したおにぎりは、平安時代になると貴族が宴の際に「屯食(とんじき)」と呼ばれる蒸したもち米を握り固めたものを従者に振る舞ったのだとか。

また、兵士たちの携帯食としても用いられていたともいいます。そして鎌倉時代には、梅干入りのおにぎりが武士に配られ、梅干が全国に広まるきっかけになったのもこの頃。

五街道が整備されるようになった江戸時代は、旅人や農民にとって重要な携行食となり、海苔巻きおにぎりが発明されました。

現代では、おにぎりはコンビニエンスストアの主力商品となりましたが、

その背景には1978年にセブンイレブンがおにぎりを包むための「パリッコフィルム」を開発したことにあります。

パリッとした海苔の食感が楽しめるようになり、手も汚れないパリッコフィルムは、コンビニおむすびに欠かせないものとなりました。



RICEBALLからONIGIRIへ

かつて世界では「RICEBALL」として知られていたおにぎりは、今や「ONIGIRI」として世界中で認知され、その人気は高まる一方です。

この変化はFENDIがおにぎり型のバッグを発表したり、海外でおにぎり型のケーキが登場したりするなど、アイコンとしても親しまれていることからも明らかです。

その形と意味で世界中に新たな魅力を伝えている日本の伝統的な食文化「おにぎり」。

この機会にいろいろなおにぎりを楽しんではいかがでしょうか。



参考

【一般社団法人おにぎり協会】

【味の素グループ】

【おにぎり・おむすび】

【Business Insider Japan】



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