2025.6.8UP
醸造酢・穀物酢・果実酢・調味酢の違いは?お酢の種類と特徴を解説
健康にいい調味料として、食卓の定番となっている「お酢」。醸造酢・穀物酢・果実酢・調味酢とさまざまな種類があるため、使い分けがややこしいと感じている方もいるのではないでしょうか。
このコラムでは、お酢の種類や特徴など、知っておくと便利な豆知識をご紹介します。
お酢の特徴と使い分け
そもそもお酢には、原料や製造方法が複数あります。小麦やお米や玄米、果汁など、さまざまな原料があり、香りや味、用途も異なるのもまたお酢の魅力です。ここでは「醸造酢」「穀物酢」「果実酢」「調味酢」それぞれの特徴と使い分けについてまとめてみました。
【醸造酢】
市場に出回っている多くのお酢は、いわゆる「醸造酢」。酢酸菌を活用して発酵させているお酢で、原料の違いにより「穀物酢」「果実酢」に分類されます。
【穀物酢】
醸造酢のなかでも、穀類を1種もしくは2種以上使用しているお酢がこちら。使用量にも指定があり、醸造酢1リットルあたり40g以上を使用するなど規定があります。穀物酢には、次のような種類があるので参考にしてくださいね。
穀物酢:コーン、小麦、米などの穀物がブレンドされたお酢
米酢:米が原料で、ドレッシングなどにも使われるお酢
米黒酢:米または米に小麦、大麦を加えたお酢
大麦黒酢:大麦のみを原料としているお酢
ほかにも、純玄米黒酢(玄米のみを使用)、酒粕のみを使用したお酢も。ブレンドされているものならクセの少ない酸味なので「炒め物や煮物」に最適です。米酢の場合は加熱調理よりも酢の物やドレッシング、マリネにおすすめとされています。
【果実酢】
醸造酢の中でも、果実を1種もしくは2種以上使っているお酢。果汁を300g以上使う必要があるとされ、代表的な果実酢には「りんご酢」や「ぶどう酢」などがあります。フルーティーな味わいが多い果実酢は、甘みと酸味のバランスが絶妙。ドレッシングやマリネのほか、炭酸で割って飲むのもおすすめです。
【調味酢】
醸造酢に糖分や塩分など、味を加えているものが調味酢。「純米酢」「純リンゴ酢」と呼ばれるものが醸造酢に分類されますが、「純」がないもの、「すし酢」などは調味酢になります。すし酢ならお寿司にぴったりですし、マイルド系ならサラダや酢の物などにおすすめ。出汁がブレンドされたお酢もあるので、お好みで唐揚げや焼き魚などにかけても美味しくいただけます。
お酢の種類がわかると、料理の幅もグンと広がります。この機会に、ぜひ今日の食卓でお酢を活用してみてくださいね。
参考