2023.7.21UP
出汁?食用?どっち?昆布の種類と選び方をチェック
和食にかかせない食材として知られている「昆布」。実はさまざまな種類があるのをご存知でしょうか。
一つひとつの用途を知ることで、いつもの料理がさらに美味しくなるでしょう。
このコラムでは、昆布の種類や用途、選び方をわかりやすくご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
日本で採れる「昆布」の9割が北海道全域
「昆布」はおもに北海道と東北の三陸海岸沿いで採れます。採れる場所によって「昆布」の種類も用途も異なります。
北海道産だけでも7種類!
「昆布」は北海道産が9割ですが、同じ北海道産でも採れる場所で昆布の種類が異なります。
その種類は「真(ま)昆布」「利尻(りしり)昆布」「羅臼(らうす)昆布」「日高(ひだか)昆布」「長(なが)昆布」「がごめ昆布」「細目(ほそめ)昆布」の7つです。
それそれに特徴があり、主な用途通りに使用することで料理がさらにおいしくなります。
昆布の種類と用途
ここでは北海道産の昆布について特徴と用途を説明していきます。
真昆布【出汁メイン】
厚みのある幅が広めの昆布で、高級品として扱われています。
甘味がとても上品で、だし昆布として使用されたり、佃煮や塩昆布の用途も。
利尻昆布【出汁メイン】
真昆布よりもやや固め。京都の会席料理などによく使われます。
日常的にもだし昆布として使用されたり、湯豆腐になどに使われることも。
羅臼昆布【出汁メイン】
やや黄色っぽいのが特徴。
香りがよく、コクのある高級な出汁がとれることから、だし昆布として意外におやつ昆布や佃煮にも使われています。
日高昆布【出汁にもおでんにも】
濃い緑色と黒っぽい色味が特徴。柔らかくて煮えやすいことから「おでん」によく使われています。
また、佃煮やだし昆布として使うことも可能です。
長昆布【食用メイン】
名称の通り6~15mと長いことが特徴。生産量が最も多く、昆布巻や「おでん用」で使う地域が多いです。
がごめ昆布【食用メイン】
粘り気ととろろ成分の多さが特徴的。とろろ昆布や松前漬けで使われている昆布はがごめ昆布であることが多いです。
細目昆布【食用メイン】
名称の通り幅が細い昆布です。切り口が白く粘り気が強いのが特徴。
納豆昆布や刻み昆布、とろろ昆布などに使われています。
何を基準に選ぶ?「昆布」の選び方
さまざまな種類があるこんぶですが、選び方のポイントはやはりどんな料理に使うか、ということ。
例えば「真昆布」「利尻昆布」「羅臼昆布」「日高昆布」は全てだし昆布として使えます。
スーパーでよく見かけるのもこれら4種が多い傾向にあります。
たくさん出汁をとりたい人は「羅臼昆布」がいいと言われていますが、味の上品さは「真昆布」や「利尻昆布」も負けていません。
味がそれぞれ異なるので、使い分けたり、飲み比べをして好きなものを購入されるのがおすすめですよ。
毎日グリル部では、「サッとできるブロッコリーの塩昆布和え」「鮭と根菜の粕汁」などさまざまな昆布を楽しめるレシピを掲載しています。
ぜひレシピを参考に昆布を日々の生活に取り入れてみてくださいね。
参考: