2021.5.18UP
二十四節気「小満」5月のスキンケア
二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら、自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて、健やかで彩り豊かな毎日をおくる。第97回は「小満(しょうまん)」です。
5月21日~6月5日頃、日の光がいっそう強まる小満は、全てのものが生き生きと精気に満ち溢れる、気分上々の時期。今回はスキンケアについてお話します。
さて、この時期は肌荒れしやすい時期。「ニキビなどの吹き出物がなかなか治らない」「肌がかゆい」という肌トラブルが多くなりがちです。その原因といわれているのが…
激しい寒暖差
夏を思わせる暑い日は、汗をかいて皮脂が分泌され、肌がふやけやすい状態になります。このふやけた肌はダメージを受けやすく、さらに汗や皮脂をそのままにしておくと油分が酸化しトラブルを引き起こしやすくなるのです。
乾燥
なんと5月は冬並みに乾燥するといわれている時期。薫風と呼ばれる乾いた温かい風は気持ち良いと感じますが、この風が皮膚を乾燥させやすくするのです。
紫外線
この時期の紫外線を侮ってはいけません。TVや雑誌で日焼け止めの広告が打たれるようになったらもう日焼け止めを買う時期です!紫外線はシミそばかすの原因になるほか、シワやくすみの原因にもなります。
新しい環境のストレス
4月に環境が変わる方は多いですよね。そんな新しい環境によるストレスの症状が出てくるのは5月です。
スキンケアに大切なのは、“保湿”です。可能なら低刺激タイプに切り替えて、保湿メインのスキンケアをしていきましょう。冬が終わり、暑いくらいの日もあるのでさっぱりタイプのスキンケアにしたくなりますが、先述の通りまだまだ乾燥の季節は続いているのです。
また、肌が乾燥すると、肌表面がザラザラとめくれてしまう可能性があります。そこから花粉やPM2.5などの刺激物が肌に入り込んでトラブルを引き起こすこともあるので、気をつけてください。肌がしっかり潤っていると、肌バリアで原因物質を跳ね返すことができますよ。紫外線ケアは言わずもがな。汗をかいたらこまめに清潔なハンカチで抑えましょう。
ちなみに、マスクをしているとマスクの中は常に湿っているので肌はふやけてしまっています。ふやけた状態で、マスクを外した瞬間に一気に乾燥するので、肌はものすごいダメージを受けることになりかねません。そこで、マスクを外した後は、メイクの上から使えるスプレータイプの化粧水(低刺激で保湿タイプが良い)をする習慣をつけることをおすすめします。
食事ならたんぱく質を多く摂るように。美肌に良いとされる食材は意識してみてくださいね。明日の美肌は今日作れません、それなのに荒れるのは一瞬。どんなに時間がなくても保湿だけは怠ることがないように、それだけでも肌は変わると思います。
参考 「ココカラクラブ」
オフィシャルメンバー:滝野香織