2021.5.10UP
オーガニックの定義とは?国産品と輸入品どっちが安心?
オーガニックチョコレートやオーガニック調味料などスーパーでも見かけるようになったオーガニック食品。「オーガニックって無農薬?」「オーガニックなら体に良いのかな?」と漠然としたイメージで、定義や意味までは知らない・・・という方も多いのではないでしょうか。SDGsや健康志向が高まっている今、あらためて知りたいオーガニックの定義、そして日本の国産品と海外の輸入品の違いをお届けします。
オーガニックフード=有機JAS認証に合格している食品
オーガニックは直訳すると「有機」「有機栽培」。世の中に出まわっているオーガニック商品の定義で見た場合は、化学合成農薬・化学肥料にできるだけ頼らず、できるだけ環境にやさしい自然の力で生産する農法です。
そしてオーガニックであることを証明するための基準が、農林水産省が認定している「有機JAS制度」。遺伝子組み換え技術を使用していない、化学肥料を使わないなど、さまざまな項目があります。とはいえ、全ての農薬が厳禁というわけではなく、認定機関に認められている農薬もあるため、下記のように覚えておくと感覚として分かりやすいかもしれません。
「オーガニックフード=無農薬」ではなく
「オーガニックフード=安全な基準値をクリアした食品」
もっと詳しく知りたい!という方は、有機JAS資材評価協議会の公式サイトに「資材リスト」が公開されていますので、参考にしてくださいね。
国産品と輸入品どちらのオーガニックが安心?
国産品と輸入品のオーガニック、どちらが安心か一概に言えませんが、輸入品の場合は世界各国の有機認証を得ている場合がほとんど。そもそもJASマークは日本の農林水産省が認可した事業者が検査する審査基準です。海外からの輸入品にもJASマークを貼って販売できますが、実際のところ輸入品にJASマークを貼るためには、外国政府の証明書手配など時間がかかるなど効率が悪い部分もあります。
逆に世界基準の「環境ISO」やヨーロッパの有機認証「Euroleaf」をはじめ、フランスの「エコサート」、イギリスの「ソイル・アソシエーション」、ドイツの「デメター」、イタリアの「AIAB(アイアブ)」、スイスの「IMO」、アメリカの「USDA」など、日本以上に厳しい海外の有機認証もたくさんあります。とくにエコやオーガニックの先進国となるヨーロッパは、いくつもの有機認証が存在しますので、有機認証の内容や数はひとつの目安になるかと思います。
オーガニックという言葉がひとり歩きしている今だからこそ、あらためてその意味や定義について親子で考えてみてはいかがでしょうか。
参考: