冷凍食品に「保存料」が入っていないのはなぜ?

忙しい毎日の味方として注目されている「冷凍食品」。時短にもなる便利さから近年人気が増していますが、「保存料不使用」と書かれている商品が多いことをご存知でしょうか。日持ちするのに、なぜ保存料が不要なのか。

このコラムでは、冷凍食品が保存料に頼らず安全性を保てる理由を解説していきます。

なぜ「保存料」は必要なの?

私たちの生活には、さまざまな加工食品があふれています。中には開封しない状態であれば何カ月も保存できるものもありますが、これは、保存料という食品添加物が関係しています。そもそも保存料とは、食品の腐敗を防ぐために使われる成分。細菌やカビの増殖を抑えることで、賞味期限を長く保ち、安全に食べられる状態を維持しています。近年は保存料不使用の商品も出回っていますが、常温で販売されている多くの総菜や菓子パンなどは、保存料に頼ることで長期間の流通を可能にしています。

冷凍食品に保存料が必要ない理由とは?

冷凍食品には保存料が含まれていないものが多いとされていますが、その理由は、冷凍技術にあります。一般的に冷凍食品はマイナス18度以下の温度で保存されますが、この環境下では細菌やカビの活動がほぼ完全に停止すると考えられています。つまり、食品が「腐る」という現象そのものが進まないということ。食品の腐敗には、主に微生物の繁殖が関わっていると考えられていますが、冷凍環境ではそれらの微生物が動けず、結果として食品の品質を長期間保つことができます。これが「冷凍食品が保存料なしでも日持ちする」最大の理由。冷凍庫の中は、わかりやすく表現すれば時間が止まったような空間。だからこそ、添加物に頼らず保存が可能とされるのです。

実際にスーパーやコンビニの冷凍食品売り場を見渡すと、「保存料不使用」や「無添加」といった表示をよく目にしますが、こうした理由から保存料を加える必要がないため実現できること。とはいえ、すべての冷凍食品が完全に無添加というわけではありません。風味を保つための調味料や、見た目をきれいに保つための工夫などはありますが、少なくとも「腐敗を防ぐための保存料」は不要であるケースが多いと考えてみてください。また、製造時には急速冷凍という技術が使われることも多く、食材の鮮度を保ったまま凍らせることで、「できたての味」をそのまま閉じ込め、保存期間を長くすることができます。

冷凍食品は信頼できる?家庭での注意点は?

「保存料が入っていない=安全」と思いがちですが、冷凍食品にも注意すべき点はあります。たとえば、一度解凍してしまったものを再冷凍すると、品質が落ちたり、細菌が増えてしまったりとリスクがあることも忘れずに。また、冷凍食品は温度管理が大事。家庭の冷凍庫でも、できるだけドアの開閉を控え、マイナス18度以下をキープすることが理想です。もちろん、冷凍のまま調理できる商品でも、袋に記載された加熱時間を守ること。保存料に頼らない分、保存環境や取り扱い方に注意することで、よりおいしく、安全に楽しむことができます。

何気なく手に取る冷凍食品の裏側には、作り手の努力が詰まっています。冷凍食品を購入する際は、ぜひパッケージの表示をチェックしながら、上手に活用してくださいね。

参考:
【一般社団法人 日本冷凍食品協会】

【冷凍食品エフエフプレス】

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