2019.11.12UP
スパイスの世界 ~ターメリック~
「スパイス」という言葉を聞いたとき、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?
馴染みのある黒こしょう?唐辛子?
スパイス売り場をのぞいてみるとその種類はとても豊富!なにをどうしたらいいのかと、つい迷ってしまいます。
作りたい料理のために思いきって慣れないスパイスを買ったはいいけど使い道がわからずそのまま数年……、なんていうことも起こりがち。
けれどもスパイスには風味付けにとどまらない魅力がたくさんあるんです。
様々なスパイスの魅力と使い方をご紹介します。
今回は「ターメリック」の魅力と使い方をご紹介します。
ターメリックと言われてピンとこない方も、ウコンと言われると聞いたことがあるのではないでしょうか。
■ターメリックの特徴
ショウガ科に属するターメリックは濃い黄色が特徴的なスパイスで、カレーに使われる代表的なスパイス。鮮やかな黄色が特徴的なターメリックライスにも使われます。黄色い色素成分は「クルクミン」という油溶性成分なので、調理するときは油と一緒に使うことできれいに色付けすることができます。
■ターメリックの効能
前述の「クルクミン」には、肝機能強化・胆のう機能促進・血中コレステロール値の調整・
アルコール肝炎の予防などの効能があり、また、ターメリックに微量が含まれている「ビサクロン」という成分は酸化ストレスの抑制や抗炎症作用も期待されており、今まさに欧米を中心に研究が進められているスパイスなのです。
■料理との合わせ方
やや土臭いような香りがするターメリックですが、加熱することでその風味が弱まります。米、魚、牛肉、鶏肉、じゃがいも・茄子などの野菜と相性が良いです。
◇ターメリックライス◇
炊飯器にターメリックと塩、バターを入れていつもと同じように炊くだけで色鮮やかなターメリックライスが炊き上がります。カレーとの相性は抜群。
◇タンドリーチキン◇
様々なスパイスを合わせて深い味わいを出すタンドリーチキン。ターメリックは欠かせないスパイスです。
◇スープ◇
鶏肉にじゃがいもやカリフラワー、茄子などお野菜を入れたブイヨンベースのスープにターメリックを加えることで黄色が鮮やかなターメリックスープの完成です。カレー味ほどの主張はないので、さっぱりといただけます。カレー粉をプラスしてカレー味にするのもおいしいですよ。
魅力的なスパイスの世界。次回をお楽しみに。
参照:ウコン研究所