FOODIE(フーディー)とは、美味しい時間を楽しむことに積極的な人たちを指します。レストランがお客を選ぶ時代はもう終わり。いつ、どこで、何を、誰と、どのように食べたいかは、自分で決める!そんなFOODIEがこれからの食文化を作り出す未来もそう遠くはありません。
そんなFOODIEが注目している新しい食文化について、今回は「サードウェーブコーヒー」について紹介したいと思います。
そもそもコーヒーが日本で飲まれ始めたのは江戸時代中期(1800年頃)と言われています。鎖国をしていた時代、唯一外国に解放されていた長崎の出島でオランダ人が飲んでいたものが史実に残る日本で最初のコーヒーです。その後、明治末期に日本からブラジルへ移民する人が増え、その見返りにブラジル政府から無償でコーヒー豆が贈られるようになり、日本におけるコーヒー文化が一気に広まったと考えられています。
それから100年。今やコーヒーは驚くほど私たちの日常に根付いています。某シアトル系コーヒーメーカーのコーヒーをファッションアイコンとして取り入れたことをきっかけに、コーヒーは飲み物としての壁を越えて、日常の一部でありながら非日常を味わうものになったようにさえ感じさせられます。
そんな歴史とともに歩んできた現代のコーヒー文化を「サードウェーブコーヒー」と呼ばれているのをご存じでしょうか。「サード(3rd)」と名前が付くからには、「ファースト」「セカンド」ももちろん存在します。まず、「ファーストウェーブコーヒー」とは19世紀後半から1960年代まで続くコーヒーの大量生産・大量消費の時代を指します。これはインスタントコーヒーの出現や流通が発達したことに起因するそうです。続く「セカンドウェーブコーヒー」とは、シアトル系コーヒーチェーンをメインに広がった深入りで高品質の豆を使ったコーヒーの時代。そして現在進行形中の「サードウェーブコーヒー」。コーヒー豆の生産地や栽培方法に価値が置かれ、バリスタが1杯1杯丁寧に淹れるスタイルが注目されています。コーヒーがカップに注がれるその瞬間までこだわりを持つ!それこそが「サードウェーブコーヒー」と呼ばれているのです。このバリスタのこだわりがたっぷり詰まったコーヒーは「スペシャリティーコーヒー」として愛飲され、コーヒー流通全体の5%しか満たない上質なコーヒーの中から、さらに産国・産地・処理方法が明確になっていることが条件。ブレンドされていない「シングルオリジン」を使い、ワインや地ビールのようにその地域ごとに異なる風味や味わいを楽しめるのが特徴です。それだけの手間と時間をかけてつくられるからこそ、1杯あたりの価格に価値がつくのです。
365日コーヒーを飲む人が毎回高価なコーヒーを飲めるの?と疑問に思うかもしれませんが、サードウェーブコーヒーを取り巻くブームは今も加速を続けています。自分好みのコーヒーを毎日嗜むことも一興ですが、「ちがいがわかる人」になるためにも美味しいコーヒーへの飽くなき探求心は止まらない、そんなところでしょうか。
出典:キーコーヒー株式会社 www.keycoffee.co.jp
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