激動の平成!家族の在り方や食に対する意識の変化を振り返ってみよう

インターネットの普及や女性の社会進出、少子高齢化など、平成はあらゆるライフスタイルに変革が起きた過渡期とも言える時代。家族の在り方や食に対する意識もこの31年間の間に随分と変わりました。

この記事では、そんな激動を走り続けた平成時代の「食に対する変化」をあらためて振り返ってみたいと思います。

大家族から核家族へ。平成家族をめぐる変化の時代

戦後の高度経済成長を経て経済規模が拡大した昭和から平成へと元号が変わった我が国。働く父親と専業主婦の母親がいて子沢山……という、いわゆる「大家族」が当たり前でした。とりわけ昭和から平成初期の食卓といえば、テーブルを囲みながら家族全員が揃ってワイワイ賑やかに食べているイメージを想像する人も多いのではないかと思いますが、ここ数十年の間に家族の在り方は驚くほど変化したのは、きっと皆さんご自身も感じていることでしょう。

働く女性が増えたことで未婚や晩婚が進行したことはもちろん、たとえ結婚したとしても共働き夫婦が持つ子どもの数は年々減少傾向にあると言われています。こうした背景から、「家庭」「育児」「仕事」を両立することが困難となり、核家族化が進む世の中になったことは新聞やニュースでも深刻に取り上げられています。

本来であれば家族団らんを通した人間づくりが形成されるはずなのに、生活スタイルの変化により今日では「孤食」の子どもが増えるといった社会問題にも繋がっていることを私たちは改めて意識しなければなりません。

忙しい毎日を効率よく!便利な「食」が支持される平成だけど?

核家族が増えて働く女性が増加傾向になるからこそ、便利になったこともあります。例えば短時間で効率よく作れる「時短料理」。仕事をしている独身OLや家族の献立を毎日考える主婦の強い味方として、多くの女性から支持されているのは言うまでもありません。さらにはスーパーやコンビニの惣菜売り場が充実し、今や料理をしなくてもそれなりに美味しい食卓のおかずが用意できるまでになりました。スマホアプリには「クックパッド」を筆頭に多数の料理アプリが登場し、スマホ1つで簡単に料理レシピが検索できてしまう……そんな便利な食の在り方に誰もが何らかの形で頼っているのが現状です。

ですがその一方で、「手抜き料理」と酷評されているという事実があることもご存知でしょうか。大手企業が家庭料理に対する主婦層の意識調査を行ったところ「本当は少しでも自分で作りたいけど、できない」と家庭料理を作りたいのに作れないから時短料理や手抜き惣菜に頼っている女性が予想以上にいたことがアンケートからも分かっています。実際に夫や子どもに手作りの家庭料理を食べさせてあげられないことに罪悪感を感じている女性の割合は年々増加傾向にあると言われており、平成家族の新たな問題として取り上げられています。

とはいえ、問題意識があるということは解決方法を導き出そうとしているポジティブな証拠でもあります。昭和から平成、そして次の年号に向かって新しい家族の在り方について考えるタイミングであるのかもしれません。毎日の食卓から見えてくる家族の絆について、是非この機会に考えてみてはいかがでしょうか。

参照:

内閣府公式サイトhttps://www.cao.go.jp/

みやざき学び応援ネット http://www.sun.pref.miyazaki.lg.jp/

キューピー公式サイト https://www.kewpie.co.jp/company/corp/newsrelease/2017/38.html

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