2024.5.6UP
5月の初物は新茶!希少部位「出物」が出てくる時期は?
5月の初物といえば、渋みが少なく飲みやすい新茶。
新茶とは、その年の最初に収穫された茶葉で作られたお茶で、収穫の順番から「一番茶」と呼ばれることもあります。
このコラムでは、新茶の中でも個性的な味わいが楽しめる希少品「出物(でもの)」について、種類や特徴をご紹介します。
新茶の希少部位「出物」とは
新茶は4月下旬から5月初旬頃に収穫されるのが一般的。若葉の爽やかな香りと苦味や刺激の少ない清廉な味わいが特徴です。
一般的な日本茶のイメージといえば煎茶を思い浮かべてしまうところですが、煎茶を「本茶」と呼ぶのに対し、茎茶や粉茶、芽茶を「出物」と呼びます。
そもそも出物は、お茶の加工工程で選り分けられた芽や茎、粉の茶葉。
収穫される量が少ないため希少品であり、知る人ぞ知る「ツウ」なお茶として親しまれています。
出物の種類3つと特徴
希少な出物にはいくつか種類があり、それぞれ特徴も異なります。
ここでは代表的な3つの出物について見ていきましょう。
【芽茶(めちゃ)】
芽の先端の細い部分だけを選別して作られたもの。茶葉の副産物なのでお手頃価格ですが、濃厚な風味は新茶に引けを取りません。
何度淹れても濃く味が出るのが特徴です。
【茎茶(くきちゃ)】
お茶の茎の部分だけを集めて作られ、出物の中では比較的多くとれる茎茶。
旨みや甘みとなるテアニンが豊富に含まれているので、雑味が少なく風味豊かです。その形状から「棒茶」と呼ばれることもあります。
【粉茶(こなちゃ)】
製造段階で出た茶葉の切れ端から作られた、その名の通り粉状になっているお茶です。
とろりと濃厚で、お茶本来の風味が楽しめます。急須ではなく茶漉しを使うため、短時間で淹れられて味が出やすいのもポイントです。
新茶シーズンは、製造過程でとれる希少品の「出物」もぜひ楽しんでみましょう。
栄養たっぷりで、煎茶や玉露より安価で手に入るのでおすすめです。
\今回のコラムに関連するレシピをご紹介/
▼たけのこの天ぷら・たけのこのお茶漬け
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▼茶飯
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参考