今さら聞けない除菌用アルコールの使い方

新型コロナウイルスが蔓延し、手指のアルコール消毒が効果的とされいつでもどこでもアルコール消毒が一般的になりましたね。

手指のアルコール消毒と一口に言っても、スプレータープやジェルタイプ、濃度もさまざまあります。ここで改めて消毒用アルコールについて確認しましょう。

【濃度】

手指消毒用アルコールのエタノール濃度は60~80%で、効果が1番高いのが79%前後とされています。商品の中には30%程度のものも存在しています。使用時はエタノール濃度が表記されているものを選びましょう。

【適正量】

手の平に出して、少なくとも15秒以上乾かない量とされています。

15秒以上手指に擦り込むとなると、かなりの量になりますね。

【手指消毒のポイント】

ハンドクリームを塗る要領で手の甲に擦り込んでいる人を良く見かけますが、メインは手の平と指先、指の間です!乾くまで擦り込むことが必要です。

【除菌・殺菌・消毒のちがい】

除菌…菌やウイルスの数を減らすこと。すべての菌やウイルスを除去するものではない。「医薬品・医薬部外品」以外の製品に使われる。

殺菌…程度は問わない量の「菌を殺す」。一部でも殺せたら殺菌と言える。

消毒…菌やウイルスを無毒化すること。必ずしもすべて殺すわけではなく、病原体を人体に害のない程度まで減らしたり、感染力を失わせたりします。「医薬品・医薬部外品」の製品にのみ使われる言葉です。

手指に付着したウイルス対策には石鹸等で手洗いし、充分な量の水ですすぐことが最重要です。手洗いがすぐにできない状況の時に、アルコール消毒液を使用することが推奨されています。

そして家の中でもアルコールを使って消毒をするシーンは多いと思いますが、注意点があります。食卓やキッチンにアルコール消毒をする際です。

木部塗装では、ラッカー塗装・水性塗装・オイルフニッシュにアルコールを塗布してしまうと塗装がはがれてしまいます。

ウレタン塗装はアルコール可、となっていることもありますが、濃度や拭く時の圧力によっては塗膜の融解、軟化の症状が発生します。どんなテーブルでもアルコール消毒して良い言うわけではないことを知っていないと、お気に入りのテーブルがダメになってしまうことがあるのでご注意を!

ガラスやメラミン化粧板やポリ合板、ステンレスはアルコールに強いので使用しても問題ないです。

これからもしばらく消毒アルコールが必要な状況が続きそうです。正しい知識でアルコール消毒をしていきましょう。



参考:SARAYAプロショップHP

   LIONくらしの衛生情報HP

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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