かまどとグリルはよく似ている!? マルチグリルならお米だって炊けるんです

ムラなくふんわりとした 炊き上がり

お米を炊くなら炊飯器、と思っていませんか?なんと、グリルでもお米をおいしく炊くことができるのです。キャセロールにお米と水を入れて30分以上吸水させ、グリルにセットしたら、オートメニューの「ごはん」を 設定するだけ。あとはマルチグリルにお任せです。わざわざお米をグリルで炊かなくても……と思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。グリルで、炊飯する仕組みは、かまどでご飯を炊くのによく似ています。かまどは、ご飯をムラなくふっくら炊き上げるのに適していますが、グリルでも、これと同じような状態を再現することができるのです。ご飯の炊き始めは、お米が水中を動き回り、火に近い部分とそうでない部分とが入れ替って、全体が比較的均等に加熱されます。しかし、しばらく加熱すると、お米が水分 を吸収して動きにくくなります。すると、火に近いお米は、強く加熱されて焦げやすく、上 の方のお米は十分に加熱がされにくく、ムラができてしまいます。かまどを使ってご飯 を炊く場合、かまどの中のお釜が高温を保つので、米粒が動かなくてもご飯をムラなく 加熱することができます。キャセロールを 使ってグリルで炊飯する場合も同様に、ムラなくふっくら炊き上げることができるのです。ムラのない炊き上がりは、キャセロールの形状とも関係しています。キャセロールは、炊飯器やお鍋に比べて、底面積が広く、お米の層が浅くなるので、上下の温度差が小さくなります。また層が浅ければ、下のお米が、上のお米に圧迫されないので、飯粒同士が潰れずにふんわりとした炊き上がりになります。

立つ” 絶妙な火加減で “飯粒が立つ”

マルチグリルでは庫内の温度をセンサーで測り、自動的に火加減を調節するため、絶妙な火加減を保つことができます。マルチグリルで炊いたごはんには、ところどころ「カニ穴」と呼ばれる穴があいていますが、これは絶妙な火加減の証です。キャセロールの底で熱せられた水蒸気が、お米の間を抜けて吹き上がったときの通り道で、全体がよく加熱されていることを表しています。昔から「カニ穴があるごはんはおいしい」と言われているのはこのためです。また、上手に炊けたお米を「飯粒が立っている」と言うことがありますが、これも、蒸気が下から上に勢いよく抜けた証拠です。

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