成長期の子どもは野菜が持つ独特な苦みや味にとても敏感です。栄養バランスを考えて食卓に料理を並べても、野菜だけがとり残されているのを見ると親としてなんとかしたいと思うところですよね。1週間の献立を考慮して食材を買っても予想外の事態が発生して野菜を余らせてしまった…など、行き場のない余り野菜に関するお悩みは身近なところにあるもの。今回のコラムでは子どもたちの野菜嫌いを解消してくれるようなスイーツを紹介!親子の絆を深めてくれる栄養満点のスイーツたちをお届けしたいと思います。
野菜が苦手と感じるのは子どもが健康な証!
子どもたちに不人気の野菜といえばピーマンや人参、ゴーヤなど食べたときに苦みを感じるものがよく挙げられますよね。親目線からすれば、栄養があるのになんで食べてくれないの!?と感じてしまうかもしれませんが、子どもたちが野菜を苦手とするのは当たり前のことなんです。成長期段階の子どもにとって野菜の味わいは未知の世界…。苦み、渋み、酸味は身体に悪いものとして本能的に避けてしまうのです。野菜が苦手な子どもに向かって「ちゃんと食べて!」と怒るのではなく「健康的な反応なんだ」と思うと気持ちがラクになりますよ♪
食べ物経験値を上げると好き嫌いが減る!?
では苦手意識の高い野菜を美味しく食べてもらうためにはどうすればよいのでしょうか。人それぞれ好き嫌いの克服法が異なるので一言では言い切れませんが「食べ物の経験値を上げる」ことが解決方法の1つとしてあります。勉強もスポーツも最初は誰もが不安や抵抗感があるもの。でも何度も練習を重ねて、知識や技術を身に付けていくことで苦手意識が克服されて好きになったり得意分野へと変化していきますよね。食べ物も同じようにさまざまな味を経験させてあげることが好き嫌いを減らすポテンシャルに繋がると言われています。この食べ物の経験値を上げるためにオススメしたいのが余り野菜を使ったスイーツ!子ども本人から野菜のどんなところが苦手なのかを聞いてみるなど、コミュニケーションを取りながら一緒につくってみると親子の仲も深まりそうですね。
野菜がもっと好きになる!子どもとつくれる野菜スイーツ
■野菜クッキー
人参やピーマン、ほうれん草などの野菜をミキサーにかけてクッキー生地に練り込むだけ!バターやハチミツ、チョコチップと一緒にすれば食べやすくなります。
■野菜ホットケーキ
ミキサーにかけた野菜を加えてホットケーキをつくるだけの簡単レシピ。手間暇かけずにサクッとつくれるところもポイント。ホットケーキミックスは応用すればマフィンやドーナッツなどもつくれます。
■野菜ゼリー
ミキサーにかけた野菜と野菜ジュースにゼラチンとお砂糖を加えれば野菜ゼリーが完成。ヨーグルトと合わせて二層ゼリーにすれば見た目もオシャレ。
野菜を苦手とする初期段階はミキサーにかけて野菜の原型がわからないようにしてしまうのも1つの方法。野菜=美味しいと少しずつ認識することができたら、みじん切り、千切り、角切りなど野菜の風味や歯ごたえを活かした料理へとステップアップしてみましょう。苦手野菜をどうすれば美味しいと言ってもらえるのか、ちょっとしたアイディアと工夫で解決へと導いてみてはいかがでしょうか。