消費期限が切れた食パンは食べられるの?保存方法は?

毎日の食卓に並ぶ、おうちごはんの定番ともいえる食パン。近年は少子高齢化の影響で核家族化や共働き夫婦のみ、高齢者のひとり暮らしなど、昔に比べて「少数家族」が増えているようにも感じます。


そのような現代社会の中で起きる問題といえば食品ロス。食パンも、賞味期限が切れる前に食べきれず、捨ててしまったことがある……という経験をされた方もいるのではないでしょうか?今回は一般社団法人日本パンコーディネーター協会(JPCA)公認の資格を持ち、現役のパン屋さんとしても働いている野島由香里さんに、食パンの賞味期限について詳しいお話しを聞いてみました。


あらためて知りたい!食パンのギモン


開けたらなるべく早めに食べることが推奨されている食パンですが、季節や部屋の環境によって、実際に食べられる期限は微妙に賞味期限が異なるもの。「夏場だったら?」「冬場だったら?」とあらためてギモンに思うこともありますよね。ふとしたときに感じる食パンのギモンについて、一問一答でまとめてみました♪


Q.食パンをおいしく食べるタイミングは?


A.スーパーやコンビニで購入する食パンには賞味期限が印字されていますが、パン屋さんの場合、賞味期限が記載されていません。賞味期限が印字されているものは賞味期限内、パン屋さんで購入したもの、袋を開封した後は2〜3日以内に食べ切るのが理想です。食パンの置き場は、湿気が少なく直射日光が当たらない涼しい場所を選んでくださいね。


Q.夏場に食パンを保管する際、注意すべきことは?

A.気温が高い夏場は湿気の影響を受けて、パンの中に水分がこもりがち。これがカビの原因になるといわれています。そんな夏場に食パンを室内に置く場合、室温の目安は25〜30℃。それ以上、温度が高くなるようであれば、室内に置くのはやめておいた方が安全です。


Q.冬場なら食パンは日持ちする?


A.夏場のように高温多湿にならない冬場なら食パンも日持ちするのでは?と思いがちですが、食パンの保存に最適な冬場の温度は20〜25℃です。10℃以下の場所で保存すると、パサパサになり香りや味が落ちてしまいます。
食パンが長持ちする冷凍保存とは?
2〜3日で食べきれなかった食パンは冷凍保存により長持ちさせることができます。冷凍保存のやり方はとてもカンタン。
1. 6枚切りの食パンなら、1枚ずつサランラップに包みます
2. ジップロックに入れます
3. あとは冷凍庫に入れるだけ
冷凍保存する際のポイントは「空気」が入らないようにすること。この方法なら2週間ほど持ちます。ただし食パンに「霜」がつくと味が落ちている可能性が高いので注意してくださいね。


冷凍した食パンを食べる際は、余熱したトースターに冷凍したままの食パンを入れて焼くだけ。食パンにアルミホイルをかぶせて焼くと焦げ防止になります。冷凍食パンを電子レンジで温めるとふにゃふにゃになるのでご注意を。


毎日の食卓で当たり前のように登場する食パン。2〜3日で食べられないと判断したら、迷わず冷凍保存をして食パンの寿命を伸ばしてあげてみてはいかがでしょうか。


取材協力:
一般社団法人 日本パンコーディネーター協会(JPCA)http://jpca.ne.jp/
ジャパンベーカリーマーケティング株式会社https://japanbakery.jp/

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