秋刀魚!秋刀魚!秋刀魚!

この時季のオススメ食材はなんといっても秋刀魚!!

魚屋さんやスーパーに秋刀魚が並ぶと秋の始まりを感じますよね。

筆者は2日に1回のペースで秋刀魚を食べたいと思うほど秋刀魚が大好きです。

今回は秋の味覚「秋刀魚」についてご紹介します。

秋刀魚は東洋医学的な視点から見ても、じつは日本の秋と相性の良い魚です。夏の疲れを引きずりやすい初秋は、夏の養生として心臓強化が必要な時期。秋刀魚の内臓が持つ苦味は、夏の心火(陰陽五行説)に良く、心臓を丈夫にするといわれていますので、ぜひ食べてみてください。内臓を食す際は、必ず鮮度の良い秋刀魚を選び、充分に加熱することで安全に食べることができます。(充分な加熱で寄生虫が死滅します)とはいえ、普通の魚の場合、内臓をすぐに取り除かないと腐敗が進み、味が落ちてしまいます。なぜ秋刀魚の内臓を食べることができるのか不思議に思う方もいるかもしれませんが、その理由はとてもシンプル。秋刀魚は胃がなく腸も短いため、通常の魚よりも傷みにくいのです。内臓が苦手という人は、塩焼きの際、内臓を抜かずにそのまま焼いてみてください。内臓を包む脂肪と一緒に焼くことで、しっとり感が加わり、よりいっそう美味しく仕上がります。もし、内臓を出して焼いてしまうと、そこから乾燥が始まり、身がパサついてしまうので注意してください。

栄養面ではDHA・EPAといった良質な脂を多く含みます。コレステロールの低下、抗酸化作用、東洋医学の側面から見ると、乾燥を防ぐ潤滑油のような働きも期待できます。また女性ホルモンの減少を食い止め、その質を高める効果もあるといわれていますので、ホルモンバランスが乱れがちな秋にはピッタリの食材と言えるでしょう。その他にもビタミンA、D、E、B群、皮膚・粘膜や目の健康の維持、カルシウムの吸収促進、貧血予防を改善するビタミンB12を含むなど、健康を意識した人に嬉しい栄養がたくさん含まれています。

では、美味しく秋刀魚を食べる方法はどうでしょうか。これはやはり塩焼きが1番です。塩焼きを美味しく作るコツは、よく太っていてハリのある秋刀魚を選ぶこと。そして塩を振るタイミングです。刺身にできるほど、新鮮な場合は直前でOKですが、少し鮮度が落ちてしまっていたら調理の30分前に塩を振っておいてください、浮き出た水分を洗い流して丁寧に水分を拭き取ってから、少な目に塩を振って焼くと生臭みを感じにくくなります。とくに身の厚い部分は多めに振った方が美味しいはずなので食べ比べてみてください。魚焼きグリルは予熱が可能なら、予熱をしてから焼くと◎。皮がパリッとして、ところどころに焦げ目が付くまで焼きます。長時間焼き過ぎると身がパサつくため注意が必要ですが、焦げ目は魚の生臭さを軽減し、味に深みを出すことにも繋がります。ほどよい焦げ目をつけて味を楽しみましょう。ラストはアツアツの焼きたて秋刀魚に大根おろしを添えて醤油を垂らせばもう、言うことなし!炊き立ての新米を左手に幸せを感じましょう。

出典:

「旧暦で楽しむ日本の四季 二十四節気と七十二候」宝島社

「二十四節気に合わせ心と体を整える」村上百代

「栄養成分表」女子栄養大学出版

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