二十四節気に合わせて心と体を整える“大雪”

<p>二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら、自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて、健やかで彩り豊かな毎日をおくる。第63回は「大雪(たいせつ)」です。</p> <p>&nbsp;</p> <p>12月7日~12月21日頃となる大雪、関東地方ではまだ雪が降る季節ではないものの、だんだんと冬が深まる時季です。外の寒さも相まって、身体の冷えに悩む方も多いのではないでしょうか。</p> <p>&nbsp;</p> <p>そこで今回ご紹介するのが「お事汁(おことじる)」というお料理。ご存知の方もいるかと思いますが、旧暦の12月8日、2月8日の「事八日(ことようか)」に、無病息災を祈って食べられる具沢山のお味噌汁です。お事汁は「六質汁(むしつじる)」とも呼ばれ、里芋・大根・人参・ごぼう・小豆・こんにゃくの6種類の具が使われます。地方によってバリエーションが異なるようですが、だいたいこの6種の具材が多いようです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>ところで「事八日」とは何を意味するかというと、コトノカミという神様を祭るお祭りの日です。コトノカミが年神様を表す場合は12月8日を「事始め」と呼び、お正月の準備を始める日となります。年越しから正月を終え、後片付けがすべて終わる2月8日で「事納め」となり、神事の期間を終え、ここからは人の日常が始まるといわれています。東日本では「事八日」に妖怪や厄神が家を訪れるので身を慎む日とされ、お事汁を魔除けに食す習慣があったともされています。</p> <p> </p> <p>また、農事の側面から見ると、12月8日は「事納め」で、2月8日が「事始め」になります。2月8日は旧暦ですので、現代では3月中旬にあたり、ちょうど農作業を始めるタイミングなのです。お事汁には代表的な農作物が入り、冬場ということで根菜がメイン。お豆腐が入ることもあるようです。</p> <p>&nbsp;</p> <p>さらに薬膳の観点も合わせてみると、里芋は古い血を取り除いて血行を循環させ、消化を助けます。大根は肺や気管支を潤して消化を助けます。人参は五臓を温め、血を補い、全身を滋養します。ごぼうは解毒効果が高く、炎症を鎮めます。小豆は水分代謝を促し、赤い色が邪気を払います。こんにゃくは胃腸の掃除をしてくれます。どの野菜もミネラルと食物繊維がたっぷり入っていますよね。そして味噌はお腹の冷えにピッタリ。体内の毒素を排出させる効果も期待できます。お味噌汁だから量もたくさん作れますし、たっぷりいただけるので、身も心も芯から温まります。</p> <p>&nbsp;</p> <p>大雪の時期は冷えを感じ、辛い方も多いかと思います。たくさん着込んで、血流を圧迫してしまったがために逆に冷やしてしまうことも少なくありません。締め付けの強い下着で鼠径部を圧迫していた、化学繊維が合わなかった、このように外的要因の冷えも隠れています。日本人は昔から季節ごとにその時期の不調を取り除くべく、旬の食材を適切な方法で調理してきました。温かさを衣類に求めるだけではなく、食事で体の芯から温まる方法も取り入れましょう。冷えない身体をつくるのも大切な冷え対策ですよ。</p> <p>&nbsp;</p> <p>&nbsp;</p> <p>お事汁のレシピはこちら(<a href="https://www.mainichigrillbu.com/recipe/848">https://www.mainichigrillbu.com/recipe/848</a>)</p> <p>&nbsp;</p> <p>参考 「暮らし歳時記」WEB</p> <p>   「からだに効く 和の薬膳便利帳」武鈴子</p>

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