クラフトビールの魅力

クラフトビール、お好きですか?

ここ数年の間に、クラフトビールというものがすっかり市民権を得ました。

きっかけは、数回にわたる酒税法の改正。

1994年の改正では、ビールの製造免許を取得するための年間最低製造量が大幅に減り、小規模なブルワリーが生まれ「地ビール」ブームが生まれました。2018年の酒税法改正では、ビールの定義が「麦芽比率67パーセント以上」から「50パーセント以上」へと変わり、今まで発泡酒扱いで販売していたものもビール扱いに変更。2回目の酒税法改正前にビールの製造免許を取得しようとするブルワリーが増えたこと、「地ビール」という名前から「クラフトビール」という名前が主流になったことなどから、改めて注目が集まるようになったのです。

改めて「クラフトビール」とは?

全国地ビール醸造者協議会(JBA)による「クラフトビール(地ビール)」の定義を引用すると、下記のようになります。

1. 酒税法改正(1994年4月)以前から造られている大資本の大量生産のビールからは独立したビール造りを行っている。

2.1回の仕込単位(麦汁の製造量)が20キロリットル以下の小規模な仕込みで行い、ブルワー(醸造者)が目の届く製造を行っている。

3.伝統的な製法で製造しているか、あるいは地域の特産品などを原料とした個性あふれるビールを製造している。そして地域に根付いている。

クラフトビールの種類は?

クラフトビールの魅力は、その味の多様さ。

ビールが苦手な人でも気に入るビールにきっと出会えるほど種類が多いんです。数えきれないほどのビアスタイル(ビールの味わい)があるとされますが、基本となる8つをご紹介します。

インディアペールエール(IPA)

新種のホップをふんだんに使い、柑橘系の香りとインパクトのある苦みがあり、クラフトビールの中では一番の人気。

スタウト

いわゆる黒ビール。ローストした大麦を使用しているため、香ばしい香りがするのが特徴。クリーミーな泡も魅力。

ピルスナー

大手メーカーが作っているビールの多くがこれ。明るい琥珀色ですっきりした香りとほんのりとした苦みが特徴。

ホワイトエール

オレンジピールとコリアンダー、麦芽化していない小麦を加えたビール。オレンジのさわやかな香りとコリアンダーのスパイシーさのあるまろやかな飲み口のビール。

ペールエール

銅色をしたビール。シトラスのさわやかな香りとバランスのいい甘みと苦みが特徴。

ヴァイツェン

バナナのような香りが特徴。まろやかな泡で、苦みは少なめ。

セゾン

フルーティーでスパイシーな香りが特徴。苦みは少なめで軽やかな味わい。

フルーツビール

醸造段階でフルーツを加えたビール。フルーティーな香りが飲みやすく、ビールが苦手な方にも好まれる。

私自身、いわゆる大手メーカーのビールはそこまで飲みませんが、スタウトやフルーツビールは好んで飲みます。

これだけの味の違いが出るのはクラフトビールならでは。クラフトビールを飲めるお店に行かれた際、ビアテイスト選びに迷ったらお店の人に自分の好みを伝えてみるといいですよ。

温かくなってくるこの時期、新しいビールとの出会いを楽しんでください。

(オフィシャルメンバー:戸根みちこ)

参照:JBA 全国地ビール醸造者協議会 HP

タグ

    オススメコラム・特集

    このコラムに関連するコラム