育児も仕事も期待と不安の新生活!眠れない夜におすすめの漢方たち

子どもの入学式や夫の転勤など新生活が始まる春は期待と不安が交差する季節。ちょっとしたストレスや心配が多くなるこの時期、あと少し頑張りたいけど気持ちも体も追いつかないこともあるでしょう。

今回は育児や仕事が原因で起こりやすい、ちょっとした体の不調を和らげてくれる漢方について、
ロイヤル漢方クラブ顧問の医師 木村好珠先生に教えていただきました。

夜眠れないときにおすすめの漢方は?
「子どもの入学準備が大変」「職場が異動して慣れない」「新しい人間関係に緊張する」新しいことが始まる春は何かとバタバタしやすい季節。寝つきが悪い、熟睡できない、夜に眼が冴えてしまう、イライラして眠れない……、育児や仕事の忙しさや周囲の人間関係など、さまざまな理由で起こる不眠に効果が期待できる漢方をまとめてみました。

【酸棗仁湯(さんそうにんとう)】
心身の疲れにおすすめ。精神を安定させてくれる働きがあります。

【柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)】
イライラして八つ当たりをしてしまう、寝汗や動機、ほてりがある方におすすめ。心を落ち着かせ、熱を冷ましてくれる漢方です。比較的体力がある方に向いています。


【加味帰脾湯(かみきひとう】
浅い眠りが続くなど、不眠症で悩んでいる方に最適な漢方です。貧血気味の女性の不安や不眠にも。

【加味逍遙散(かみしょうようさん)】
イライラや不安をはじめ、冷えのぼせや肩こりなどの女性の更年期症状に悩んでいるときにおすすめ。

【桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)】
体力が落ちて寝汗をかく、動悸やほてりがある、ちょっとしたことで興奮してしまうときにおすすめ。
ふんわりシナモンの香りがする漢方。

不眠症になる理由や原因は人それぞれ違いますので、自分の体を見直した上でまずは身近な漢方薬局に足を運んでみてください。さまざまな漢方薬がありますが、できれば錠剤よりも粉タイプを選ぶのがポイント。お湯に溶いて飲むことで、より成分が吸収されやすくなります。まずは2〜4週間様子を見た上で効果を全く実感できなければ、体に合っていない可能性があります。その場合は自分の体に合うものを漢方クリニックなどで医師から 診断してもらうと良いでしょう。

ポカポカ陽気の春だからこそ、気持ちもポジティブでありたいもの。美味しいご飯を食べたり、ゆっくりお風呂に浸かるなどして、心と体を癒してあげることも忘れないでくださいね。

協力:
ロイヤル漢方クラブ顧問・医師 木村 好珠 (きむら このみ)
漢方医学、精神科医、健康スポーツ医を専門分野として活躍。
金王坂クリニック非常勤医
ロイヤル漢方クラブ 顧問
一般社団法人国際統合治療協会 理事
他、病院常勤医等
ロイヤル漢方クラブのあんしん漢方
https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/gohan/

タグ

    オススメコラム・特集

    このコラムに関連するコラム