おしゃれFOODIEがいく〈口内世界旅行~ブラジル~〉

FOODIE(フーディー)とは、美味しい時間を楽しむことに積極的な人たちを指します。レストランがお客を選ぶ時代はもう終わり。いつ、どこで、何を、誰と、どのように食べたいかは自分で決める!そんなFOODIEがこれからの食文化を作り出す未来も、そう遠くはありません。

そんなFOODIEが注目する新しい食文化について、今回はブラジルをテーマにした「口内世界旅行」をお届けします。

 いつもの「日常」が日常でなくなり、世界中が渡航制限、観光目的の海外旅行が難しくなってもう半年以上たちました。世界の料理が楽しめるお店も自粛していたり、なかなか以前のように外食を楽しめない状況が続いていて、世界のお料理を楽しむことも随分と少なくなってしまったように思います。そこで提案したいのが「口内内世界旅行」!おうちで世界の料理を作って、旅行気分を味わいましょう。

 第1回は、地球の裏側“ブラジル”。ブラジル料理で有名なものといえば「シュラスコ」ですよね。鉄の串に牛肉や豚肉、鶏肉を塊のまま刺して炭火で焼いたもので、岩塩のみで食べられます。サルサソースのようなタレもありますが、本場ブラジルでは岩塩のみで食されるようです。日本のレストランだと各テーブルに給仕の方が肉の串を持ってきてくれ、欲しい分だけ肉をカットしてもらえます。テーブルに札が置いてあり、「Yes please」「No thank you」と書かれていて、こちらの意思表示をみてサーブしてもらえるのです。肉塊だけでなくソーセージやチーズがあったりもします。中にはパイナップルを焼いた料理もあり、これがまた絶品です。シナモンシュガーをかけるとスイーツのような美味しさですよ。シュラスコは昨今の塊肉ブーム・赤身肉ブームも相まって、とても人気が出ているようです。

 そしてもうひとつ。ブラジルの国民食といえば「フェジョアーダ」。赤黒いような肉と豆の煮込みです。肉は豚肉を使うのがポピュラーですが、牛肉の場合もあります。一般的な食肉部位の他に、内臓系や耳、しっぽなどの部位が入ることもあれば、ソーセージベーコンも入ります。味付けは、にんにくと塩のみ。薄味というよりガツンと塩味がきいたご飯がすすむ味付けです。レストランでも出ますし、日本人でいうところの味噌汁のような庶民の味でもあるので、ブラジルでも様々なスタイルがあるようです。

フェジョアーダはバターライスやパンと合わせて食べられ、千切りにして炒めたケールとキャッサバ粉、オレンジが付け合わせの代表。日本の家庭で作る時は、ごはんにかけて、キャベツの炒め物を添え、目玉焼きを乗せるのもオススメです。

 そしてブラジル人は、お酒が大好き。ブラジルのビール消費量は世界3位と需要が高く、昼から深夜まで飲み続けるのは当たり前だそうです。ビールをキンッキンに冷やして飲むそうで、冷凍庫に入れて凍らせないまでも、凍るギリギリまで冷やして飲むのが好きなのだとか。ビールの本場ドイツなどのヨーロッパでは、ビールは必ずしも冷えていません。日本人はビールをキンキンに冷やして飲むのが好きなので、ブラジル人と気が合いそうですね。

 なかなか行く機会がないかもしれないブラジルに思いをはせながら、キンキンに冷えたビールとフェジョアーダで口内旅行してみませんか。

参考 「ichimaru」WEB
   「キリンホールディングス株式会社」

(オフィシャルメンバー:滝野香織)

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