おしゃれFOODIEがいく〈口内世界旅行~インドネシア~〉

 FOODIE(フーディー)とは、美味しい時間を楽しむことに積極的な人たちを指します。レストランがお客を選ぶ時代はもう終わり。いつ、どこで、何を、誰と、どのように食べたいかは自分で決める!そんなFOODIEがこれからの食文化を作り出す未来も、そう遠くはありません。

そんなFOODIEが注目する新しい食文化について、今回は「インドネシア料理」についてお届け。世界が移動を制限し、気軽に旅行を楽しめなくなってもう随分経ちました。まだまだ外食も思いっきり楽しめるわけではありませんが、おうちで世界の料理を作って旅行気分を味わえる「口内世界旅行」をご提案したいと思います。

 第4回は “インドネシア”。インドネシアは17000以上の島を持ち、9000以上の島に人が住んでいて、約300の民族がある多民族国家です。2億5500万人の人口で、なんと世界4位。挨拶のひとつとして朝昼晩に「スダマカン?(ごはん食べた?)」と言葉をかけあう、そんな食を大事にするインドネシアの食文化を掘り下げたいと思います。

 インドネシア料理に欠かせない調味料と言えば「ケチャップマニス」と「サンバル」です。ケチャップマニスはいわゆるトマトケチャップではなく、粘性の高い黒くて甘いソースで、日本では醤油のような存在。インドネシア料理を作る上で味付けの基本となる代表的な調味料です。サンバルは唐辛子とエビの発酵調味料やにんにく玉ねぎトマトを油で炒めた、辛さと甘さ、そしてコクもあるチリソース。すごく辛いものから甘めのものまで色々あります。そしてなんといっても米文化。日本人より米を食べます。世界的に有名なファストフード店でも白米のメニューがあるそうですよ。

 インドネシア料理の有名な食事なら、ナシゴレン、ミーゴレン、サテ、ガドガドといったところでしょうか。ナシゴレンはケチャップマニスとサンバルで味付けした甘辛いチャーハンで日常よく食べられる料理。ミーゴレンは中華麺を使ったやや甘めの焼きそば。サテは焼き鳥に似た串焼きで、色々な肉を使い、ケチャップマニスとスパイスのタレで漬け焼きにして、ピーナッツソースをかけていただきます。ガドガドは温野菜にピーナッツでできた甘いソースをかけたごちゃ混ぜサラダ。海に囲まれた島国なので、魚やエビなど魚介類がたくさん食べられています。

そして忘れてはいけないのがテンペ。マクロビブームで周知された大豆発酵食品で、お肉のような食べ応えがあると世界中が注目した食材です。茹でた大豆をバナナやハイビスカスの葉に包むと、葉に付着しているカビ(=菌)の働きで発酵が進みテンペになります。大豆の発酵食品といえば納豆を想像してしまいますが、納豆のような匂いも粘りもありません。クセがないので、揚げたり焼いたり煮たりとなんでも合います。日本産のテンペも日本のスーパーで売られているので、意外に身近な食材なんですよ。

  

 インドネシア料理は日本人の口に合う料理が多いです。レシピの方にマルチグリルで作る「炊き込みナシゴレン」のレシピを考案しました。ナンプラーはタイの調味料ですが、独特のアジア感がでるのでぜひ入れてください。

参考: 

「明治」HP

「発酵美食」HP

オフィシャルメンバー:滝野香織

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