おしゃれFOODIEがいく〈口内世界旅行~デンマーク~〉

世界が移動を制限し、気軽に旅行を楽しめなくなってもう随分経ちました。ワクチン接種により世界の状況は大きく変わりつつあります。とはいえ、まだまだ外食も旅行も思いっきり楽しめるわけではありません。そこで提案したいのが「口内世界旅行」!おうちで世界の料理を作って、旅行気分を味わいましょう。

 第15回は “デンマーク”。人口約580万人が住むデンマークは、緯度が北海道より北で、九州とほぼ同じ面積です。農業国なので豚肉や乳製品が豊富であり、日本にも多くの商品が輸入されています。デンマークの人々の特徴を挙げるなら、日本人に比べて食に対して保守的な部分があること。日本では食べられない世界の料理はないのではないか?と思うくらい世界中の料理を食べることができますし、食に対して本当に貪欲だと思います。それに対してデンマーク人は、食べたことのない料理に抵抗を示すことが多く、昔から食べられているトラディショナルな食材・料理を好むそうです。

 そんなデンマークの料理で主に使われる食材は、豚肉・乳製品・じゃがいも・ベリー。主食は、じゃがいもやライ麦を使った黒いパンです。海に囲まれているデンマークは海産物が豊富に捕れそうですが、手に入る魚の種類は意外にも少なく、新鮮でない割に価格が高いという傾向があります。生で売られているのは、サーモン・タラ・鯖・ニシンくらいだとか。他の魚介類は缶詰や瓶詰、冷凍になってしまうのです。なぜこうなるかというと、デンマークでは魚を捕獲後、鮮度を保つ工夫をしないことがひとつの理由とされています。鮮度があまり良くないので買う人が少ない、需要が少ないので価格が上がるというわけです。日本のように生で魚介類を生で食べる習慣がない国では、日本のように鮮度に強くこだわらないのかもしれません。

 デンマークの伝統的な調理方法は、塩コショウやハーブを使い、煮るだけ・焼くだけというシンプルな調理法ばかり。オーブン料理もよく見かけます。寒い地域だからか、塩味が強いのも特徴としてあリます。個人によって違うと思いますが、味の印象は濃くこってり系なので、私は少し意外な印象でした。そして海外あるあるですが、スイーツはとんでもなく甘いです。しかも1つのサイズが大きいので、日本人の私はどうしても飽きてしまいます…。そんなスイーツと一緒に楽しむ飲み物がコーヒー。休息に重きを置く北欧文化ですので、カフェ文化が根付いており、コーヒーが大好きという方が多いように感じます。浅炒りで酸味が強めなコーヒーが多く、「Kaffe Hygge」(コーヒー飲もうよ)と1日に10杯近くもコーヒーを飲む方もいるそうですよ。コーヒータイムが会社の業務時間に含まれるくらい大切な時間なのです。 

 デンマークの食事は「食の精鋭部隊」という視点で見ると、美味しいものがたくさんあります。レバーペーストとベリーのジャムを合わせたものや、小エビの瓶詰、ニシンの酢漬けなど、どれも私の大好きな食べ物です。いろいろな国のこれが好き!を探すのも楽しいですよね。やはり日本人は食に貪欲です(苦笑)

「コッグ・トースク(Kogt Torsk)(デンマークの魚料理)」レシピはこちら




参考デンマーク」外務省

  :「北欧トラベル」WEB

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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