おしゃれFOODIEがいく〈ブラックスタイリングとブラックフード〉

FOODIE(フーディー)とは、美味しい時間を楽しむことに積極的な人たちを指します。レストランがお客を選ぶ時代はもう終わり。いつ、どこで、何を、誰と、どのように食べたいかは、自分で決める!そんなFOODIEがこれからの食文化を作り出す未来もそう遠くはありません。

そんなFOODIEが注目している新しい食文化について、今回は「ブラックスタイリングとブラックフード」について紹介したいと思います。

今、インスタグラムを始めとしたSNSではさまざまなフードスタイリングの写真を見ることができます。その中でも一際目を引くのが「ブラック」を生かしたスタイリング。黒と言っても、炭黒や灰色など彩度が異なる黒のお皿で絶妙な色合いを作ることができますし、お皿以外でも黒系のクロスや黒×光の織り成す雰囲気がスタイリッシュな空間を演出してくれます。少し前ですと、白い食器が流行り、模様のないシンプルな食器ばかりが店頭でも目立っていました。スタイリングも、幾何学的な配置の真ん中にメインの被写体を持ってきて、全体にライトが当たっているような構図が多かったように思えます。

しかし現在SNSで支持されているトレンドは、無造作が作り出す光と、影を生かした抑揚のあるスタイリングが人の心を掴んでいます。真上から撮ってみる、メインを真ん中から外して余白を楽しむ、あえてカトラリーを皿に渡してみる、クロスにしわを寄せてニュアンス感を出す、折り目をそのままにする…そんなアレンジを加えていく中に、ブラックを取り入れると、ワンランク上のスタイリングを楽しめるのだと思います。ブラックの持つソリッドな側面と、灰色の持つ柔和さ、そこに光と影をプラスして、スタイリッシュなフードスタイリングで食卓をアップデートしてみましょう。

フードスタイリングをさらに楽しむのであれば、お皿の中にも目を向けてみてください。料理の中に黒い食材が入ることでアクセントとなり、料理が引き締まります。具体的な黒い食材の例を挙げると、ブラックオリーブ、黒米、黒ごま、黒豆、ひじき、わかめ、のり、きのこ、黒蜜、黒酢、ドライフルーツ、ココア、黒烏龍茶…。そう、どれも健康に良いものばかりなのです。黒の食材にはアンチエイジングやダイエットの効果が期待できる成分が含まれているとも言われ、実際、黒い色の素成分には「アントシアニン」が含まれています。この成分は、フィトケミカルの1つで、シミ・しわなどの原因である活性酸素を減らす働きがあり、食物繊維も豊富。脂質の代謝を高める効果も期待できるといわれています。東洋医学の陰陽五行説でも黒い食べ物は腎に良いとされており、尿の出の悪い人、むくみやすい人、冷え性、など女性のお悩みにもオススメです。また、季節では冬を示すことから、冬に黒い物を食べると、腎を癒し、冷えやめまいを改善し精気を取り戻すとも言われています。秋から冬に季節が変わるこの時期、黒い食べ物を積極的に摂取して、冬に備えましょう。

出典:IN YOU(web)

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