サンタさん卒業の話

娘が6年生になったとき、

親の私たちは「サンタさん」を卒業することにしました。

6年生になった娘が

悪い子だったというわけではなく、
決してなく。

12歳で、もう大人の仲間入りを少ししている娘と
これからのクリスマスは
サンタさんからのプレゼントでなく
家族で プレゼントを贈り合おう。
と 決めました。

サンタさんからの卒業は
中学生になってから・・・と思っていましたが
娘のお友達もサンタさんの正体を知っている子ばかり。

そして彼女も、なんとなく気づいている様子。
親に気遣って なんとなく 信じている”フリ”をしてくれるのも 

ちょっと苦しくなってきているのもあって

6年生の冬に卒業を決めました。

そしてお手紙を書きました。

今まで あなたのサンタさんになれて

お父さんも
お母さんも


本当に
本当に
本当に

幸せでした。

11回、あなたのサンタさんになれたことが
お父さんと
お母さんにとって

最高のかけがえのない
クリスマスプレゼントでした。



あえて 切手を貼って郵便屋さんに運んでもらった
サンタさんからの 娘への 最後のお手紙。

12月の初めに彼女に“サンタさんからお手紙だよ?”と渡して

読み終えた娘は
ちょっと 笑って

”・・・だいすき。サンタさん”と言いました。

”だいすき”

の言葉に
11年分の

たくさんの
本当に
本当に
たくさんの

思い出があふれてきて

サンタさんでなくなることが
ちょっと寂しくて

あんなに小さかった娘が
大きくなったことが

ありがたくて
幸せで

なんて言葉を返していいのか
わからなくなって

”サンタさんも・・・あなたが・・・ だいすきだよ。”と

と返しながら
泣いてしまいました。
・・・
頭を よしよしとなでで

なぜか慰めて(?)くれる娘も
・・・泣いていて

泣き顔を見て笑い合いました。


12月の初めに
娘からもらった
”だいすき”という言葉。

お父さんとお母さんの
その年最高のクリスマスプレゼントでした。


メリークリスマス!!!

幸せなサンタクロースでいさせてくれて

ありがとう。

参考:なし

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