糖質制限良い?悪い?

糖質を制限したダイエットが流行っていますね。糖質はごはん(米)、パン、麺、砂糖、果物、はちみつに多く含まれており、これらを制限したダイエットというわけです。少量だけ減らすものからガッツリ減らすものまで巷では流行っています。今回は、糖質制限が本当のところ良いのか悪いのかをお伝えします。

1.減らしすぎはNG 

糖質は人間の体にとってエネルギー源となる大切な栄養素ですから、減らしすぎはNGです。エネルギーを作ることができる栄養素とは糖質、脂質、たんぱく質。糖質を摂らない場合は脂質とたんぱく質がエネルギー源になります。脂質は細胞膜などを作り、たんぱく質は筋肉や骨、皮膚などの細胞を作るように働く栄養素です。この大切な体の材料になれる栄養素がエネルギーを作る方に回ってしまってはもったいないですよね。体を作る材料が減ってしまうのですから…。その点、糖質は体の材料にはなれません。ですから糖質をエネルギー源に使うために食事から摂取しましょう。

2.日本人としての目標量がある

日本人の健康と維持、増進のために作られている「日本人の食事摂取基準2015年版」(厚生労働省)では、エネルギーの内訳を炭水化物(糖質)50%~65%、脂質20~30%、たんぱく質13%~20%とされています。炭水化物(糖質)が半分以上摂る必要があるということがわかりますよね。ですから減らしすぎはよくないのです。食事をとる際、ごはん(米)を茶碗1杯(約200g)きちんと食べることを目安にするといいでしょう。ごはん(米)を抜くことで糖質は抑えられますが、エネルギーの内訳バランスは崩れます。このバランスが崩れることにより体の中での代謝が滞り体重増加につながりやすくなります。

3.糖質制限をするならコレを控えるべき!

 糖質制限で控えるべきは菓子類に含まれる砂糖です。砂糖と主食であるごはん(米)は同じ糖質ですが、栄養素の中身が全く違います。ごはん(米)にはビタミンやミネラルを含みますが、砂糖はほとんど含みません。ビタミンやミネラルは健康な体づくりには欠かせない栄養素ですので、控えるべきは菓子類や甘い飲み物。これらを止めて、ナッツやチーズ、ハーブティー、無糖の紅茶やコーヒー、炭酸水など別のものに置き換えるのがおすすめです。甘いものをどうしても食べたくなる時は食事での主食(ごはん、パン、麺)の量が不足しているかもしれません。この機会に、ぜひ食事の量を見直してみましょう。

参考文献

・日本人の食事摂取基準2015年版(第一出版)

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