食事で目指す免疫力アップ

「免疫力を高めよう」

冬の合言葉のような言葉ですが、2020年ほどその言葉が強く語られることはなかったのではないでしょうか。

未知のウイルス、新型コロナウイルスが猛威をふるった2020年。

予防はするけれども、それでも感染するときは感染する。

それならば、自分の免疫力を高めるしかないではないか。

多くの人が至った結論。

ここでお伝えしている免疫力とは、「自然免疫」と言われるもの。生まれながらに体に備わっている免疫機能で体内をパトロールしたり、異物侵入があった際に戦ってくれたりします。免疫力を高めるには、適度な運動やストレスのない環境など様々なやり方がありますが、今回注目したいのは食生活。毎日食べるものは、健康な体を作る上で絶対に外せないものです。

「なんでもバランスよく食べる」

「暴飲暴食を避ける」

「腹八分目」

昔から言われているこれらの言葉がまさにその通り。

中国では古くから「医食同源」という言葉があるくらい、食べることは健康を保つことにつながります。免疫力を高める上でさらに注目したいのが、腸内環境。健康な腸内環境が整うと腸の粘膜のバリア機能が高まり、外から入る細菌やウイルスに対しての免疫力がアップします。では、具体的にどのようなものを食べることが体に良いのでしょうか。

・発酵食品

腸内環境を整える上で欠かせないのが発酵食品。発酵食品は、腸内の善玉菌のエサになってくれるとともに、腸内を弱酸性にして悪玉菌の増殖を防ぐという効果があります。身近な食材としては、ヨーグルト、みそ、キムチ、納豆などがあります。

・食物繊維

腸内環境を整える上で欠かせないもの、もう一つは食物繊維です。食物繊維が摂れていないと便秘になりやすく、便秘になるとアレルギーや糖尿病のリスクが高まりします。食物繊維は、水に溶ける「水溶性食物繊維」と水を吸収し膨れる「不溶性食物繊維」がありますので、腸内環境を整えるためには、この両方をバランスよく摂るのがおすすめです。水溶性食物繊維の食材は、納豆、海藻類、アボカド、長芋など。不溶性食物繊維の食材なら豆類、いも類、ナッツ類、きのこ類などがあります。

・オリゴ糖

ビフィズス菌などの乳酸菌のエサとなって腸内の善玉菌を増やしてくれるのがオリゴ糖。はちみつ、玉ねぎ、バナナなどに含まれます。発酵食品のヨーグルトにオリゴ糖を含むバナナ、はちみつを入れたバナナヨーグルトは、腸内環境を整えるのにもってこいのデザートですね。

免疫力を高める食事として、発酵食品と食物繊維とオリゴ糖をご紹介しました。このくらいの内容でしたら普段の食事に少し意識するだけで取り入れられそうですよね。しっかり食べてしっかり寝て、ウイルスに負けない元気な体を作りましょう。

参照:新しい腸の教科書(池田書店)

オフィシャルメンバー:戸根みちこ

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