2024.11.24UP
防災で家族を守る「もしも」の時の豆知識!キッチン家電の地震対策
大きな地震が発生した際、家具が倒れないよう防止する対策を行っている方も多いかと思いますが、家族や自分自身の身を守るために「もしも」の対策は重要です。
このコラムでは、キッチンまわりの地震対策についてチェック。意外と見落としがちなキッチン家電の地震対策を解説します。
キッチンまわりで起きやすい危険
キッチンは細々したものから、大型家電までいろいろなものがあり、思った以上に危険がいっぱい。だからこそ、キッチン家電を中心にキッチンまわりの地震対策が重要となります。
ここでは「もし」地震が発生した際、キッチン周辺で起きやすい危険についてまとめてみました。
・食器棚から食器等が飛び出してくる
・引き出しが全開になり、通路を狭めたり身体に当たる
・調理中の熱いものがこぼれて火傷する可能性がある
・冷蔵庫など大型家電が倒れてくる
・電子レンジやトースターなどが落ちてくる
・ガス漏れの危険性がある
・給湯器が故障する可能性がある
キッチン家電、食器棚の地震対策
冷蔵庫と電子レンジ、食器棚の地震対策、すべてに共通する地震対策は「固定すること」です。たとえば、転倒防止ベルトや耐震突っ張り棒、L字金具、耐震マットなどの使用をお勧めします。とくに家電製品は、取扱説明書などに記載がある場合もあるので、再度確認してみましょう。
冷蔵庫の場合は、ドアストッパーで扉を固定する、できるだけ上に物を置かないようにすることも重要です。デッドスペースを有効活用したい場合は、接地面とレンジをしっかり固定するようにしましょう。耐震ラッチや耐震用の突っ張り棒などもおすすめです。電子レンジは、冷蔵庫の上はもちろん、なるべく高いところには置かないよう気を付けてください。
食器棚固定も冷蔵庫と同じようにドアストッパーを使いましょう。ガラス扉の場合は「飛散防止フィルム」を貼り、ガラスの飛び散りを防ぐ方法もおすすめです。
また、お皿の落下予防として、お皿を重ねる際は「①中皿→②大皿→③小皿」という順にして、中皿を一番下に置く方法も有効です。大皿を真ん中にすると安定するので、揺れに強くなります。さらに滑り止めシートを敷くことで、飛び出す可能性をできるだけ防ぎましょう。
地震が起きた時、ガス給湯器はどうする?
地震が発生した時は、まずは安全確保が最優先。揺れが落ち着いたら、以下の行動を覚えておきましょう。
- 各水栓(蛇口)を閉める
- ガスコンロのガス栓を閉める
- 給湯器のリモコン(または本体操作部)の運転スイッチを「切」にする
例えば、ノーリツのガス給湯器は、震度5以上の揺れを感知すると安全のためにガスメーターが作動し、ガスを遮断します。多くのガス給湯器は安全装置が作動し運転を停止しますが、メーカーによって異なる場合がありますので、担当者に聞く、説明書を読み込むなど前以てチェックしておくと安心です。
もしガス漏れに気づいた時は、すぐに窓や扉を開け、外に避難し、契約しているガス業者に連絡しましょう。この時、絶対に火をつけないこと、そして電気器具のスイッチをON・OFFしないこと、コンセントに電源プラグを抜き差ししないよう、注意してください。
いつ起こるかわからない「もしも」ですが、知識や準備があれば、いざという時に対処ができます。ぜひ参考にしてください。
参考: