スパイスの世界 ~シナモン~

「スパイス」という言葉を聞いたとき、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?

馴染みのある黒こしょう?唐辛子?

スパイス売り場をのぞいてみるとその種類はとても豊富!なにをどうしたらいいのかと、つい迷ってしまいます。作りたい料理のために思いきって慣れないスパイスを買ったはいいけど使い道がわからずそのまま数年…、なんて残念なことも起こりがち。

けれどもスパイスには風味付けにとどまらない魅力がたくさんあるんです。

今回は「シナモン」についてお伝えしたいと思います。

シナモンは、日本人にも身近なスパイスのひとつです。

例えば京都の八つ橋。ニッキの風味が特徴のお菓子ですが、ニッキはシナモンのこと。シナモンシュガーをトーストにかけたり、リンゴと一緒に焼いたり、比較的甘いものとの組み合わせを思い浮かべるスパイスかと思います。

■シナモンの歴史

古来より、アーユルヴェーダをはじめとしたさまざまな歴史的文化の中で薬としても珍重されてきたシナモン。下痢、関節炎、生理痛などの体調不良時に用いられてきました。

漢方でも、『桂皮』の名で使われています。

■シナモンの効能

抗菌作用、殺菌作用、血栓予防効果、緊張を和らげ、記憶力を高める、脳の働きを活性化する、集中力を高める、血の巡りをよくする、ニキビ治療、血の巡りをよくするなどの効能が期待できます。また、タンニンを多く含み、消化液の分泌を促して胃腸の負担を軽くする効果も。その一方で腸の痙攣を抑えて便を固くする作用があるので便秘気味の人は摂りすぎないようにしましょう。

■料理との合わせ方

かぼちゃサラダにひと振り。シナモンはかぼちゃとの相性は抜群です。

それからカレーに少し加えてもおいしく頂けます。甘い香りのイメージを強く持たれている方は意外に思うかもしれませんが、実はシナモンはカレー粉の中身にも含まれる定番のスパイス。市販のルーにも、シナモンを追加で加えることで味に深みが加わります。

■飲み物にも

我が家でみんな大好きなのが、シナモンにクローブ、カルダモンなどを加えたチャイティー。いい香りで体がしっかり温まります。また、ホットワインに入れるのもおすすめです。シナモン、クローブとお好みで少量のはちみつを赤ワインに入れて温めるだけです。夜寝る前の一杯に飲むと寝付きもよくなります。

いいことづくしのシナモンですが、過剰摂取は肝機能に影響を与えてしまいます。目安とナル1日の摂取量は3g程度が適量となるので守ってください。とはいえ、身近なスパイスが実は体にいいというのは嬉しいですね。おいしさもさることながら、健康面にも意識しながらシナモンを生活に取り入れてみてください。

出典:organic facts https://www.organicfacts.net/

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