ハーブの世界 ~ディル~

「ハーブ」という言葉を聞いたとき、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?

ハーブティーにハーブオイル、アロマテラピーなど、いい香りや癒しなどと結びつくイメージを抱く方も多いのでは?

あまりハーブは好きでないという方も、シソや山椒、ワサビなどは召し上がっているのではないでしょうか。実はそれらも立派なハーブ。

身近なハーブからあまりなじみのないハーブまで、あらためてその効果効能や料理との合わせ方をご紹介していきます。

今回は「ディル」について見てみましょう。

■ディルの歴史

ディルはキリスト教の新約聖書の中にミント、クミンとともに名前が記されています。中世では魔除けや運気を上げるものとして持ち歩かれることもあったそうです。効能の高さから、古来より薬用として用いられることも多かったスパイスの1つとして知られています。

■ディルの効能

スカンジナビア語の「鎮める(dilla)」を語源に持つディルは、種に神経を鎮める働きがあります。そのほかにも、腸内ガスの軽減、整腸作用、免疫力の向上、関節痛などを和らげる抗炎症作用、不眠防止、糖尿病予防、がん予防など、さまざまな効能が期待できるといわれています。

■料理との合わせ方

せり科のさわやかな香りが特徴的なディルは魚介類との相性が抜群です。料理との組み合わせを見てみましょう。

◇カルパッチョの上に

難しいテクニック必要なし!生の魚介との組み合わせはぜひ試してもらいたい一品。カルパッチョの上にディルの柔らかい部分を乗せて召し上がってください。爽やかな香りが魚のうまみを引き立てますよ。

◇ソースに混ぜて

ディルを刻んでマヨネーズやヨーグルトソースに混ぜるのもおすすめ。爽やかながらも甘みのある香りが食欲をそそります。

◇焼き菓子にも

ディルはクッキーやスコーンのような焼き菓子に入れても美味しく食べれます。あえて甘みを強くせず、ディルで香りづけしてみてください。甘いのが苦手な人なら粉チーズと合わせるとおつまみ系の焼き菓子ができあがりますよ。

魅力的なハーブの世界いかがでしたでしょうか。次回もお楽しみに。

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