電源復旧までどうする?災害発生時の冷蔵庫の使い方

地震や台風、大雪などによる突然の停電。そんなとき、多くの家庭で不安になるのが「冷蔵庫の中身、どうすればいいの?」という問題です。せっかく買い置きした食材や作り置きのおかず、捨てるべきか、食べても大丈夫なのか判断に迷ってしまうことも少なくありません。冷蔵庫は災害時こそ正しい使い方を知っているかどうかで、食品の安全性が大きく変わる家電です。停電時に慌てないために、電源復旧までの冷蔵庫の付き合い方をお伝えしていきます。

停電が起きた時の最優先は「冷蔵庫を開けない」

まず、停電時にやってしまいがちなのが、冷蔵庫の中を確認するために何度も開けてしまうこと。これは、食品を傷めてしまう一番の原因となります。停電したら、まず「開けない」が基本と覚えておきましょう。一般的な目安として、開閉しなければ、冷蔵庫の冷蔵室は約2~3時間、冷凍室は12~24時間ほど冷気を保てると言われています。何度も開けてしまうと、一気に温度が上がり、食品が傷みやすくなりますので、「何が入っていたか」は、できるだけ記憶やメモで判断し、安易に開閉しないことが大切です。

とはいえ、災害で冷蔵庫が使えなくなった場合、すべての食品を守るのは難しいというもの。温度が上がりやすい冷蔵室は、野菜や調味料、未開封の飲料は比較的安全と考えられていますが、「生肉・生魚」「乳製品」「作り置きのおかず」といった賞味期限が短いものは傷みやすいため、停電時間が長引く場合は注意が必要です。また、冷凍庫に詰まった食品は、互いに冷やし合うことで温度上昇を防ぎますので、停電時は冷凍庫を最後まで閉めておくのが鉄則と考えられています。氷や保冷剤は、普段からポリ袋に入れておくと停電時の水浸しを防げるのでおすすめです。

停電に備えて凍らせたペットボトルを常備するのも◎

実際の停電時に役立つのが、保冷剤や凍らせたペットボトル。これらを冷蔵室に移動させることで温度上昇を抑えられるので、普段から冷凍庫にペットボトルを1~2本入れておくと、防災用保冷剤として活用できます。冷凍庫から冷蔵室へ移動して食品の近くに置くだけでも、冷蔵室内の温度上昇を緩和させることが可能です。

停電中に「調理して消費する」のはアリ?

短時間の停電でもガスやカセットコンロが使える場合は、傷みやすい食材を優先的に加熱調理して食べ切るのも一つの方法。「生肉はしっかり火を通す」「半端な野菜はまとめて調理」「作り置きは早めに消費」で料理を進めてみましょう。ただし、少しでも異臭や違和感がある場合は無理をしないでください。

再通電後、「食べていいか」判断目安は?

電気が復旧した後も油断は禁物。判断のポイントは、「変なニオイがしないか」「ぬめりが出ていないか」「色が変わっていないか」。少しでも違和感があれば、食べない選択肢を。「もったいない」より家族の「安全」を優先してください。

災害時の冷蔵庫対策は、特別な道具がなくても実践できます。「開けない」「冷気を逃がさない」「無理に食べない」。この基本を知っているだけで、停電時の不安はやわらぐはず。今日の冷蔵庫の使い方が、もしもの時の安心につながる。そんな視点で、今一度冷蔵庫を見直してみてはいかがでしょうか。

参考:

【東京ガス暮らし情報メディア「ウチコト」】

【パナソニック】

タグ

    オススメコラム・特集

    このコラムに関連するコラム