スパイスの世界 ~クローブ~

「スパイス」という言葉を聞いたとき、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?

馴染みのある黒こしょう?唐辛子?

スパイス売り場をのぞいてみるとその種類はとても豊富!なにをどうしたらいいのかと、つい迷ってしまいます。

作りたい料理のために思いきって慣れないスパイスを買ったはいいけど使い道がわからずそのまま数年……、なんていうことも起こりがち。

けれどもスパイスには風味付けにとどまらない魅力がたくさんあるんです。

様々なスパイスの魅力と使い方について、今回は「クローブ」の魅力と使い方をご紹介します。

■クローブの特徴

小さいマイクのような形をしたクローブは「丁子(ちょうじ)」とも呼ばれているスパイス。

釘の形にも似ているために、国によっては釘にちなんだ名前を付けられています。フトモモ科の植物のつぼみを乾燥させたもので、甘い香りが特徴。その香りから、フルーツとの相性が良いとされていますが、もちろんお肉との相性も◎!西洋、中華、インドなど幅広いジャンルの料理で使われています。

■クローブの効能

油脂の酸化防止や防腐作用があることに加えて、消化促進の効果も期待できるため、古くは中国、インド、ヨーロッパなどで胃腸薬として用いられてきました。

■クローブの使い方

◇お肉と合わせて

お肉との相性が抜群のクローブ。ポトフに入れてもいいですし、鶏手羽を煮込んだシンプルなスープにも合います。クローブの香りが加わるだけで味わいに深みが増しますよ。

レシピはこちら:アジアンチキンスープ

◇飲み物に

チャイティーやホットワインにも欠かせないスパイスとして親しまれているクローブ。使い方に迷ったら、紅茶を煮出すときやホットワインを作るときに入れてみてください。甘くておいしい風味がプラスされますよ。

◇デザートに

甘い香りのクローブはデザートにもよく用いられます。果物との相性も良く、洋ナシやオレンジ、柿、りんごなどお好みのフルーツを水、ワイン、砂糖と一緒にクローブやシナモンなどのスパイスを加えて煮て冷やせばオシャレなコンポートの出来上がり。アイスやケーキに添えたり、ヨーグルトに入れても美味しく頂けます。旬のフルーツで季節感を味わうのもおすすめです。

■インテリアとしても

「フルーツポマンダー」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。ポマンダーとは、香り玉という意味です。中世ヨーロッパで魔除けや虫よけとして持たれるようになったもので、オレンジやレモンなどの柑橘類にクローブを刺して乾かし、仕上げにシナモンパウダーをまぶしたものがポマンダー。今日ではクリスマスシーズンのインテリアとして作られており、日本でも少しずつ知名度が上がってきています。ほんのり漂うスパイスの香りと柑橘類の香りが気持ちのいいインテリア。少し先ですが、今度のクリスマスシーズンに作ってみてはいかがでしょうか。

魅力的なスパイスの世界。次回をお楽しみに。

参照:organicfacts

https://www.organicfacts.net/

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