2019.11.12UP
ハーブの世界 ~バジル~
「ハーブ」という言葉を聞いたとき、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?
ハーブティーにハーブオイル、アロマテラピーなど、いい香りや癒しなどと結びつくイメージを抱く方も多いのでは?
あまりハーブは好きでないという方も、シソや山椒、ワサビなどは召し上がっているのではないでしょうか。実はそれらも立派なハーブ。
身近なハーブからあまりなじみのないハーブまで、あらためてその効果効能や料理との合わせ方をご紹介していきます。
今回は「バジル」についてお届けしたいと思います。
香り高いバジルはイタリアンがお好きな方なら、ピザのマルゲリータには欠かせない馴染みのあるハーブ。シソ科に属するバジルの種はチアシードよりも水分を含むことができ、水に浸すとゼリー状になります。日本では昔、水に浸してゼリー状になったバジルの種を使って目に入ったごみを取っていたことから、『めぼうき』とう和名がついています。種類が150以上と豊富なバジルですが、日本で一般的にバジルと呼ばれているのはスイートバジル。甘く爽やかな香りが特徴的です。
■バジルの栄養価
バジルは香り高いだけでなく、栄養価が高いことでも知られています。緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンや新陳代謝を活発にしてくれるビタミンE、白内障の予防効果などがあるゼアキサンチン、ルテイン、血圧を下げる効果のあるサポニン、リラックス効果のあるテルペンなどの栄養素が含まれます。
■料理との合わせ方
フレッシュな状態をそのまま飾り用として使うこともできるほか、つぶして加熱処理して料理に混ぜてもおいしくいただけるバジル。代表的な食べ方をいくつかご紹介します。
◇生でサラダに
フレッシュな状態をそのままいただいても美味しいバジルは、オイルと組み合わせることによって、栄養吸収率が高まります。モッツァレラチーズとトマトを組み合わせたフレッシュバジルのサラダは定番の組み合わせながら飽きのこない味です。
フレッシュバジルのサラダ
<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>
◇ペーストにして
バジルの生葉をオリーブオイルやにんにく、松の実などと合わせてペースト状にしたジェノベーゼソースは人気のソース。パスタに和えるのはもちろん、魚のソテーのソースから鶏肉料理まで幅広い料理に活用できます。
◇エスニック料理に
バジルはイタリアンのイメージが強いかもしれませんが、エスニック料理との相性も抜群です。鶏ひき肉やピーマンなどの野菜と炒めてナンプラーで味付けをしたガパオ。この料理にバジルは欠かせません。現地ではスイートバジルではなくホーリーバジルという種類のバジルを使うのですが、日本では手に入りにくいので、その場合はスイートバジルで問題ありません。ナンプラーの独特な香りとバジルのさわやかな香りが口の中で合わさって広い世代に好まれる味に仕上がります。
いかがですか?これからが旬のバジル。プランターでも簡単に栽培できますので、市販品のペーストだけでなく、フレッシュな生葉もぜひ活用してみてくださいね。
参考文献:
スパイス&ハーブの使いこなし辞典 (主婦の友社)