2019.11.12UP
お茶、淹れてますか?
突然ですが皆さん、日常生活の中でお茶を淹れていますか?
私の周辺を見ていると「お茶を自宅で淹れない」という人が増えてきたように感じます。実際に緑茶の場合、缶の茶葉の売り上げはこの10年以上右肩下がりで落ち込んでいます。(総務省「家計調査年報」より)そしてそれとは逆に、ペットボトル飲料のお茶の売り上げは伸びています。
ペットボトルで手軽にお茶が飲めるようになったり、水で薄めるだけで美味しく飲めるポーションタイプのお茶の種類が増えてきたり、そのような背景から家でお茶を淹れる機会が減ってきているのではないでしょうか。
お茶と言っても緑茶やほうじ茶などの日本茶、ウーロン茶にルイボスティー、紅茶にプーアール茶など、その種類は実に豊富。身近なお店で手に入るものを、ちょっと想像するだけでもたくさんの種類があります。今回は、日本人に昔から馴染みの深い緑茶、ほうじ茶についてご紹介します。
お茶の効能とは?
「お茶は体に良い」という印象をお持ちの方は多いでしょう。市販されているペットボトル飲料でも、緑茶はカテキン量でダイエット効果をうたっている商品も多くあります。お茶の成分としては、緑茶に多く含まれるカテキンが有名ですが、このカテキンにはコレステロールの吸収を抑える働きもあります。
また、緑茶をよく飲む方は「がんの発症率が低い」という調査結果もあり、お茶ががん予防に効果的なのではないかという研究も進められています。
一方でほうじ茶はどうでしょうか。実は緑茶とは同じ種類の茶葉が使われており、緑茶よりも少ないながらもカテキンも含まれています。さらに、ほうじ茶で特徴的なのがリラックス効果。ほうじ茶に含まれるピラジンは血行を良くし、リラックスした気分にさせてくれるという効果もあります。外で食事を食べて、最後に温かいほうじ茶が出てくると「ほぅっ」と落ち着いた気分になりませんか?実はあれはピラジンの効果なのです。
『お茶を淹れる』ということ
このような成分的な効能もさることながら、私にとって『お茶を淹れる』という行為はとても素敵なことだと思います。一息つきたいときや食後、家族の誰かが家族のためにお茶を淹れる。みんなで同じものを飲んで一息つく。バラバラなことをしていた家族が一つになって団らんしやすくなる瞬間です。ペットボトルやポーションでは得られない、お茶の最大の効能と言ってもいいかもしれません。
飲むだけでない、お茶の楽しみ
お茶は飲むだけではなく、料理でも楽しむことができます。お茶を使って蒸し物をしたり、ご飯を炊いたり。ほんのり漂うお茶の香りが癖になります。茶葉をもらったけれども我が家ではあまりお茶を飲まないから余って困る、という方にもおすすめです。
茶飯
<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>
これから段々と空気が冷たくなる季節がやってきますが、お茶のおいしい季節でもあります。昔ながらの陶磁器の急須だけではなく、お茶の色味を楽しむことができるガラス急須や、趣のある佇まいで再注目を浴びている南部鉄器の急須など、お茶は道具でも楽しむことができますね。おいしいお茶を飲んでほっと一息ついて、安らぎのある毎日をお過ごしください。
参照:農林水産省HP