おしゃれFOODIEがいく〈花椒〉

FOODIE(フーディー)とは、美味しい時間を楽しむことに積極的な人たちを指します。レストランがお客を選ぶ時代はもう終わり。いつ、どこで、何を、誰と、どのように食べたいかは自分で決める!そんなFOODIEがこれからの食文化を作り出す未来もそう遠くはありません。

そんなFOODIEが注目している新しい食文化について、今回は「花椒」(ホワジャオ)をキーワードにご紹介したいと思います。

花椒は日本の山椒と区別するために、「四川山椒」「中国山椒」と呼ばれることがあり、カショウとそのまま読むこともあるそうです。日本の山椒は緑色で実山椒もありますが、葉も一般的です。一方で花椒は実のみ食します。赤い実が割れた様子が花のようであることから花椒と名付けられ、赤い実を乾燥させた粒のままで販売されています。粉末タイプもありますが、香りが全く違いますので筆者は断然“粒”がオススメです。粒は包丁の柄や硬いグラスの底などで軽く潰して使います。香りが命ですが、香りが飛びやすいのが難点。少量ずつ購入し、密閉保存が鉄則です。

そして、花椒の最大の特徴は“痺れ”です。辛味を伴う痺れは麻婆豆腐の「麻」を意味し、花椒を指します。最近では花椒を持ち歩く人も登場し、「マー活」なんて言葉も出てきたのだとか。とにかく舌が痺れる花椒ですが、鼻を抜ける香りはとても爽やか。麻婆豆腐の油っぽさが引き締められます。四川麻婆豆腐を作る際は、あんに花椒を入れて完成後も花椒をふります。それだけ味の決め手になるというわけです。麻婆豆腐以外にも、担々麺に足したり、唐揚げに付けたり、手羽先にからめたり、スープに加えたりと、加熱する必要がありません。簡単にちょい足しするだけで、一気に本格中華の味にできるところも魅力ですね。

筆者は2019年食の春夏新商品発表会に参加した際、この花椒を使った商品の多さに驚きました。花椒を表す「麻」または「麻辣」と書かれた調味料や、フードをいくつか目にし、「これはとうとうブームが来たのか!?」とワクワクしました。花椒の痺れと辛さ、香りは本当にクセになるのです。

中国ではその昔、痺れを利用して部分麻酔に利用していたという花椒。精神安定、消炎鎮痛、血圧降下、消化を助ける効果が期待できるそうです。

春になり、新生活や環境の変化、花粉や気温の変化、春特有の鬱な気持ちに悩まされるときは、花椒の効いた料理を食べて気分をリフレッシュ。痺れや辛さの程良い刺激をうまく取り入れて食事をもっと楽しみましょう!

花椒を使ったレシピはこちら

・花椒香る手羽唐

花椒香る手羽から

<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>

参考 「macaroni」WEB

「はじめての四川料理」WEB

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