2019.11.13UP
知っているようで知らないトクホについて
最近CMや店頭の商品で見かけることの多くなったトクホマーク。
両手を広げて大きく伸びをしているような人のマークがついているアレです。
なんとなく体に良さそうなイメージが定着してきていますよね。
けれども、トクホマークは何がどのようにいいのか、だれが承認しているのかなど、ご存知ですか?
今回は、そんなトクホマークについてまとめていきます。
トクホマークはだれがつけるの?
トクホマークの正式名称は『特定保健用食品マーク』。
マークの上を見てみると『消費者庁許可』との記載があります。
このマークは消費者庁に認められたモノにだけ、つけられるのです。
どのように認定されるの?
消費者庁によると、特定保健用食品は下記のように定義されています。
体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分(関与成分)を含む食品で、健康増進法第26条第1項の規定に基づく許可を受け、その摂取により、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えたりするのに役立つ等の特定の保健の用途に資する旨を表示するものをいいます。
この定義に当てはまるものとして消費者庁長官の認定を受けた商品に、特定保健用食品マークが付けられるのです。
何がうれしいの?
先ほどの定義をより分かりやすく言うと、
「体脂肪がつきにくい」
「お腹の調子を整える」
「虫歯の原因になりにくい」
など、特定の保健の用途の表示を消費者庁が許可したものがトクホマークです。
具体的に何がうれしいかというと、各メーカーが勝手に表記しているのではなく「トクホ」という国のお墨付きをもらうことによって消費者が安心して商品を選ぶことができるという点です。
実は国が食品に健康表示を具体的に表示することを許可するというのは世界から見ても画期的な制度。海外でも注目を集めているのです。
トクホマークがついている商品には、どのような効果が認められているかが書かれています。自分の求めている目的に合致するかチェックして、うまく日常生活に取り入れていくといいでしょう。
ただし注意していただきたいのは、特定保健用食品は「薬」ではないということ。
それだけを摂っていれば健康が保たれるというものではありません。
基本は規則正しい生活に栄養バランスのとれた食生活。
その上にあるものとしてうまく活用してくださいね。
参照:
消費者庁HP
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/2017/white_paper_215.html