2019.11.13UP
そうめん、ひやむぎ、手延べの違い
暑さが増すと食べたくなるのが「そうめん」や「ひやむぎ」などのツルツルッとした食べ物。お店の売り場でも目立つ場所に置かれ始めると、とりあえず……と手に取ってしまいますよね。とても良く似ているそうめんとひやむぎ、その違いはご存知ですか?
そうめんとひやむぎの定義の違い
小麦粉を主な材料とした麺類の中には、うどんやきしめん、ひやむぎにそうめん等があります。うどんやきしめんは形状から区別しやすいのですが、そうめんとひやむぎは見た目が似ているためにとても区別がしづらいですね。
この2つの違いは、その太さにあります。
JAS(日本農林規格)では、乾麺の分類分け(機械製麺)を次のようにしています。
- そうめん:直径1.3mm未満
- ひやむぎ:直径1.3mm以上、1.7mm未満
手延べと機械製麺の違いは?
麺類を購入するとき、袋に『手延べ』と記載されているものがあります。
手延べ干しめん品質表示基準というものがあり、そこに定められた定義では“(乾めん類の定義に同じ)かつ、小引き工程または門干し工程のいずれかを手作業により行ったものとする。”となっています。
めんを練ってから引き延ばしていく過程がすべて機械式なのか、人の手を介しているかによって違いがあるのですね。
色があるのはなぜ?
色がついている「そうめん」や「ひやむぎ」を見たことはありませんか?
機械製麺が導入される前は、そうめんとひやむぎを区別つけるために着色をしていたそうですが、現在売られているもので着色されているのは見た目に清涼感を与えたり可愛らしくしたりするメーカー独自の工夫なのです。小さい頃はつい色のついた麺を選んだりしていましたが、特に味に違いはないのです。
大事な茹で方について
そうめんと冷や麦の違いを理解したところで、大事な茹で方についてご説明します。人数が多いと、急いで麺を茹でたいお昼時にはついたくさんの麺をお鍋に入れがち。麺を茹でるときの目安となるお湯の量は袋に記載されていることが多いのですが、その記載値を守るのがおいしさのコツです。
お湯に対して多すぎる麺を入れると湯の温度が下がり、時間内にきちんと茹で上げることができなかったり麺同士がくっついたりします。少々面倒なようでも、小分けにして茹でるのがおいしく仕上げるポイントです。また、温かくして食べたいときは茹で時間を30秒ほど短くすると麺が伸びずにおいしくいただけますよ。
飽きない食べ方
めんつゆにつけてつるっと食べるそうめんやひやむぎは、もちろん美味しいです。でも、そればかりでは飽きてしまうので他の食べ方もご紹介します。
担々そうめん
<レシピの詳細は画像をタップしてください↑↑↑>
家で作るのは面倒臭そうなイメージのある担々麺ですが、実はスープを作るのはあまり手間ではありません。そうめんを使えば麺の茹で時間も短く済むのでパパっとおいしく食べられます。
これから数か月お世話になるだろう、そうめんにひやむぎ。
豆知識を思い返しながらおいしくお召し上がりくださいね。
参照:
消費者庁 乾めん類品質表示基準
揖保乃糸HP