2019.11.14UP
寿司で目指せ、健康長寿
寿司といえば「糖」と「脂質」。
寿司は和食ですが、糖と脂質という言葉を聞くと、体にあまりよくない印象を持つ方も多いのではないでしょうか。
けれども、実は長寿の方にはお寿司が好きな人が多いそうです。
寿司ネタには健康長寿に欠かせない、さまざまな栄養素が詰まっているのですよ。
今回は、お寿司で目指す健康長寿についてお届けします。
血液サラサラ、認知症予防など
青魚に多く含まれるEPAのDHA。
EPAはエイコサペンタエン酸、DHAはドコサヘキサエン酸を省略した言葉です。
コレステロールを減らしたり血栓を防ぐなどの効果があり、脳の働きも高めてくれます。
マグロやサバ、アジ、イワシなどのネタに豊富に含まれます。
とくに大トロはその含有量が多く、1貫食べただけで1日の必要量を摂取することができるといわれているのだとか。おいしく食べて認知症予防につながると思うと罪悪感なく食べることができますね。
骨粗しょう症予防
骨粗しょう症予防に必要とされる栄養素は、まず第一にカルシウム。
そしてもう一つ大切な栄養素としてビタミンD。
カルシウムはビタミンDと一緒に摂ることで吸収力を高め、骨に沈着することができます。例えば、酢で骨ごと柔らかくして食べてしまうコハダにはカルシウムが豊富。イワシやサーモン、サンマにはビタミンDが多く含まれるので、コハダとイワシ、サーモン、サンマの組み合わせで食べることでカルシウムをしっかり吸収することができます。
高血圧対策
年を重ねると多くの人が悩むといわれているのが高血圧。お寿司は醤油でいただくので塩分の摂りすぎ、血圧への悪影響が気になるところですよね。そのような方にオススメしたいネタが、オクラとイカ、そして納豆。
オクラのネバネバ成分、イカに含まれるタウリン、納豆に含まれるペプチドがそれぞれ血圧の上昇を抑える助けとなります。
アンチエイジング
サバに多く含まれるコエンザイムQ10は、心臓を動かすためのエネルギーをつくる、大切なサポート役になります。心臓を動かすということは、全身に血液を送り出す力が強いということ。それにより血管の健康が保たれ、アンチエイジングが期待できるというわけです。
このように寿司ネタにはうれしい効果が期待できます。そして忘れてはいけないのが「ガリ」の存在。生魚は生きている菌や寄生虫がいる可能性があります。免疫力が弱っていることに気づかず生魚を食べて体調を崩してしまうケースも否定できないのです。そのような時に頼りになるのがガリ。ガリに含まれるシンゲロール(ショウガオール)という成分には殺菌作用があるので生魚と一緒に食べるのが効果的です。
いかがですか?
特別な日や自分へのご褒美にいただきたくなるお寿司には、こんなにも体にうれしい栄養素が含まれています。毎日の栄養バランスに気を配ることも大切ですが、お寿司を食べるときは豆知識を知った上で食べると安心しておいしく食べられますね。
参照:
知っておきたい栄養学(Gakken)