2019.11.14UP
毎年6月は食育月間!今さら聞けない「食育」の定義とは?
近年の「食」をめぐる問題に対して解決を目指そうとする「食育」。安心して健康的な食生活を目指すために、今日ではさまざまな企業や団体が食育に目を向けるようになりました。
少しずつ世の中に浸透してきた「食育」について、さらに意識の向上を高めるべく、毎年6月は「食育月間」が設けられているのをご存知でしょうか。知っているようで知らない、食育の定義についてお伝えします。
「食育」の定義とは?
毎年6月は、食育推進活動を全国で展開する強化月間。そして6月19日は食育の日です。食育意識を高める6月は、全国規模で食育をテーマにした取り組みやイベントが開催されており、農林水産省の公式サイトでは以下のように説明されています。
“食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。”
(引用元:農林水産省 食の推進http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/)
簡単にいえば、「朝ごはんをきちんと食べているか?」「家族みんなで食事をしているか?」「食事準備のお手伝いをしているか?」「地元の名産物を食べているか?」といった食に関する正しい知識を子どもたちに身に付けさせる取り組みです。大切な家族の健康を守るために食育が注目されているのです。
6月は「食育」の強化月間!
食の安心や安全、家族の団らんなど「食」にまつわる問題を見直すべく、平成17年6月に制定された「食育基本法」。生きる上での基本であり、知育・徳育・体育の基礎となる食育基本法の目的と基本理念をまとめてみました。
〈食育基本法の理念〉
■食育に関する基本事項を定め、健康で文化的な社会の実現に寄与すること
■健全な食生活を実現できる豊かな人間を育てること
■食に対する感謝の念と理解をすること
■食育を推進する運動を自発的に行うこと
■家族の団らんや食事マナーなど食に関する子どもの教育を見直すこと
■食育に関する体験活動を行い、食に関する理解を深めていくこと
■地域産物や歴史など伝統的な食文化を理解し活性していくこと
■食品の安全性について知識と理解を深め、適切な食生活を実践すること
現代の食生活には、ひとり暮らしや夫婦共働き、ひとり親の世帯、核家族など、多様な暮らしに対応した「食育」が必要です。食べることは生きること。6月の食育月間を意識して、食の大切さを見直してみてはいかがでしょうか。
参考:
農林水産省http://www.maff.go.jp/index.html
NPO日本食育インストラクター協会https://www.npo-shokuiku.com/