二十四節気に合わせて心と体を整える“冬至”

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら、自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて、健やかで彩り豊かな毎日をおくる。第64回は「冬至(とうじ)」です。

12月22日~1月7日頃。昼が最も短く、夜が最も長い今年の「冬至」は12月22日(日)です。冬至の日には、各地でさまざまな習慣があります。今回は冬至の習慣についてお届けします。

  

まず、当時には「一陽来復」という考え方があり、1年のうちで夜の時間が最も長いことから運気の底と捉えられています。この悪い運気から始まるからこそ運気は上昇していくとされ、縁起の良い特別な一日とされています。

  

そして冬至の食習慣で最も知られていることといえば、南瓜(カボチャ)を食べること。南瓜は夏野菜ですが、冬まで保存ができるとして野菜が少ない冬場には欠かせない貴重な栄養源でした。また、「ん」の付く食べ物をいただくと運気が上がるという謂れから、南瓜(なんきん)が選ばれています。南瓜以外の食材なら、ゆず湯に入ることも良いとされていますよね。香りが強いゆずは邪気を払うとされています。

南瓜やゆずに比べると知名度は下がるかもしれませんが、小豆も冬至に食べると良いとされる食材です。小豆はたくさんとれますし、赤い色は邪気を払います。冬至では「ん」に続いて「と」の付く食べ物も良いとされています。豆腐・冬瓜・唐辛子などです。

さらに地域によっても冬至の食べ物はバラエティーに富んでいます。

■北海道では?

南瓜を小豆とお餅のお汁粉に入れて食べます。

■沖縄では?

「トゥンジージューシー」という田芋(たーんむ)と豚肉の炊き込みご飯が食べられています。田芋は里芋のような芋で、沖縄の伝統料理には欠かせない食材だそうですよ。噛む力の弱い子どもやお年寄りまで分け隔てなく食べられるお料理で、家族みんなで同じものを食べ、無病息災を祈ります。

トゥンジージューシーのレシピはこちら

■群馬県では?

冬至うどんと言う食べ物があり、こんにゃくと南瓜や蒲鉾が入ったうどんだそうです。「ん」がつく食材がたくさん入っていて、運気上昇が期待できますね。

■中国では?

海外となる中国は、日本よりも二十四節気を大事にしているので冬至も大切な行事になります。中国北部では水餃子、南部では湯圓(たんゆえん)を食べるのだとか。湯圓とは温かい団子で、もち米でできた紅白の餅の中に餡が入っており、甘いものや塩辛いものがあるそうです。水餃子にしても湯圓にしても家族みんなで一緒にいただくことが大事とされているようです。

これまで何となく冬至を過ごしていた方も、今年はぜひ冬至を意識して「一陽来復」の考えを取り入れ、運気上昇を図りましょう!そして家族で過ごす時間を大切にしましょう。

参考  「ノマド的節約術」WEB

    「沖縄クリップ」WEB

    「台湾手帳」WEB

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