日本は遅れているの?北欧のエコロジカル・クリーニングに注目!

キッチン用や掃除用のケミカル合成洗剤による健康被害や環境汚染が問題視されている昨今。当たり前のように使っているモノを見直さなければならない、そんな風潮が日本でも少しずつ強まっています。

今回は、スウェーデンから始まった安心安全で清潔な暮らしをつくるエコロジカルクリーニングに注目。北欧ブランドを多く取り扱うサスティナブルショップ「エコンフォートハウス」にお聞きしました。

エコロジカルクリーニングとは?

あまり聞き慣れない「エコロジカルクリーニング」という言葉。これは、殺菌剤を使うほど菌は抵抗力を備えた「耐性菌」となり、さらに強力なケミカルが必要になる……というイタチごっこをやめて、“洗剤の代わりに水の力を使ってナチュラルな状態に戻す”お掃除方法です。90年代スウェーデンの医療機関からはじまったもので、ケミカルな洗剤を使わず水を洗剤代わりにするナチュラルな掃除を取り入れて、子どもやペットにも安心安全な掃除を目指しています。スウェーデンでは30年ほど前からこのようなお掃除にたいするエコな動きがあったのです。

実際問題として、強いケミカルの洗剤で掃除をすると空気質が悪くなり体調不良を起こすケースもあるといわれているのも事実。スウェーデンでは清掃をコミューン(日本の市町村のような存在)が管理運営し、家庭だけでなく企業でもコストダウン(洗剤代、水道代、人件費など)を兼ねて積極的にエコロジカルクリーニングを取り入れているようです。また、幼稚園やスクール、オフィス、公共施設など、年を追って清掃方法をエコロジカルクリーニングに切り替えようとしているコミューンもあるのだとか。ケミカルな洗剤を使わないエコロジカルクリーニングは、環境にやさしいだけでなく、掃除をする人や住む人、施設を利用する人の健康まで守ってくれるというわけです。

エコロジカルクリーニングの事例

エコロジカルクリーニングを代表する、さまざまなお掃除グッズの中でも中心になるのがマイクロファイバー素材のモップやクロス。例えばスウェーデンの大手企業も採用しているDuotex社のウルトラマイクロファイバーは、環境保全の効果が認められる製品の証であり、北欧5カ国公認の環境ラベル「ノルディク・スワン」を清掃業界で初めて取得しています。通常の綿布巾では表面の汚れを拭き取るだけですが、このDuotex社のウルトラマイクロファイバークロスは、拭くだけでミクロの汚れや菌を拭き取り、バクテリアを99%まで取り除くことができ、500回の洗濯保証が付いた耐久性で長く使える点もメリットです。近年では日本の家庭向けに、MQ・Duotex(エムキュー・デュオテックス)のブランド名で、近年急速に広がってきているので、チェックしてみてくださいね。

家庭もエコロジカルクリーニングの時代!

オフィスや学校、店舗、空港などの公共施設だけではありません、家庭にも強いケミカルな洗剤による室内空気質汚染は起こりえます。私たちは無菌状態で生活するのは不可能です。除菌剤や殺虫剤などのケミカルな洗剤を常用するよりも、常在菌と共存する暮らし、ナチュラルな暮らしを目指したいものです。

水は世界最古の洗剤、そしてお掃除とはナチュラルな状態に戻すこと。水のお掃除、エコロジカルクリーニングを家庭でも実践してみませんか。

取材協力:エコンフォートハウス

https://www.ecomfort.jp/

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