二十四節気に合わせて心と体を整える”冬至”

二十四節気(にじゅうしせっき)を意識しながら、自分の内側に耳を傾け、自然の流れに沿った食事を通じて健やかで彩り豊かな毎日をおくる。第86回は「冬至(とうじ)」です。

12月22日~1月7日頃、昼が最も短く、夜が最も長い「冬至」。太陽のパワーが1年で1番弱くなる日であり、翌日から新しい太陽が生まれると考えられる節目の日です。そんな今回のテーマは「寒暖差疲労」です。

「寒暖差疲労」というワード、最近耳にすることが増え、わりと新しい言葉のように思います。寒暖差アレルギーという言葉もありますね。人間は生命維持のために外気温の影響を受けないように体温を調節しています。汗をかいて熱を放出させたり、ブルブル震えて熱を生み出しています。温度差が5~7度以上あると体温調節が盛んになり、自律神経の負担が高まってしまいます。自律神経の乱れは未病の根源。明らかな症状のある病気とは違って、なんとなくだるい、疲れを感じる、気分が落ち込むといった“未病”は、現代人を多くむしばんでいます。

寒暖差疲労の具体的な症状は、身体の末端の冷え・めまい・頭痛・顔のほてり・首の痛み・肩凝りなど。他に食欲不振・睡眠障害・イライラする・落ち込む、といった心の乱れも生みます。そこで気が付く事…誰しもがこの症状に悩まされているのではないかということ。多くの人が悩まされている未病の原因は、もしかしたら寒暖差疲労なのかもしれませんね。寒暖差疲労は気温が不安定な春や秋に起こりやすいといわれていますが、夏や冬は屋内と屋外の気温差が激しいので寒暖差疲労を感じやすくなります。また、寒暖差疲労には個人差があるようですが、以下のような症状があると感じやすいタイプといえるでしょう。

【寒暖差疲労を感じやすいタイプ】

・手足の冷えがある人

・熱中症になったことがある人

・生活が不規則な人(寝不足)

・お酒を飲む機会も量も多い人

・常にストレスや心配事のある人

・春や秋に体調を崩しがちな人

現代人は寒暖差疲労から逃れることはできないのではないか?と思ってしまいますが、医師がおすすめする1番の対策は「身体を温める」ことだそうです。その中でも簡単に取り入れられるのが入浴。入浴は自律神経を整えますし、四肢が温まり巡りが良くなります。そして3首(首・手首・足首)を冷やさないことも大切だそうです。蒸気温熱と呼ばれる乾いた熱(ヒーターなど)で温めるよりも、蒸気=スチーム(ホットタオルや足湯など)で広く深く温める方が良いとされているそうですよ。

食事ももちろん大切で、体を温める効果のある野菜を摂り、身体の熱を上げるたんぱく質をしっかり摂り、塩分も適度に摂りましょう。

身体の不調は我慢せずに向き合うことも大切だと思います。今日はお風呂に浸かってリラックス。自律神経を整え、質の良い睡眠をとりましょう!

参考:「クリニックFOR」WEB

(オフィシャルメンバー:滝野香織)

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