「おしゃれFOODIEがいく〈口内世界旅行~シンガポール~〉」

FOODIE(フーディー)とは、美味しい時間を楽しむことに積極的な人たちを指します。レストランがお客を選ぶ時代はもう終わり。いつ、どこで、何を、誰と、どのように食べたいかは自分で決める!そんなFOODIEがこれからの食文化を作り出す未来も、そう遠くはありません。

そんなFOODIEが注目する新しい食文化について、今回のキーワードは「シンガポール」をお届けします。

世界が移動を制限し、気軽に旅行を楽しめなくなってもう随分経ちました。1年以上たった今もなお新型コロナウイルスは落ち着くことなく猛威を振るい、まだまだ外食も旅行も思いっきり楽しめるわけではありません。そこで提案したいのが「口内世界旅行」!おうちで世界の料理を作って、旅行気分を味わいましょう。

 第6回は “シンガポール”。東京23区と同じくらいの面積で、人口580万人の多民族国家です。中国南部・マレーシア・インド・イスラムなど周辺地域のさまざまな食文化が入り混じっている、まさに食いしん坊さんには魅力的な国ですね。なかでもマレー料理と中国料理が融合した「プラナカン料理(ニョニャ料理)」は、伝統的な料理として有名です。日本人がビジネスなどで多く訪れることから、日本食レストランも沢山あるそうですよ。

 シンガポールは共働きの家庭が多いことと、多民族国家(=多宗教)である点から、朝昼晩の3食とも外食することが珍しくないそうで、そのため屋台が発展しています。東南アジアの熱気あふれる屋台って魅力的ですよね。そして東南アジア諸国の中でもシンガポールは街がとっても綺麗です。それは、ゴミやたばこをポイ捨てしたり、道に唾を吐いたりすると罰金を取る法律があるのです。電車やバスでの飲食も禁止されています。もちろん飴やガムもNG。旅行者がシンガポールにガムを持ち込むことも禁止されているのです。

 そんなシンガポールの代表的な料理といえば、「シンガポールチキンライス」。中国海南地方由来の料理なので「海南鶏飯」と併記されています。鶏肉とにんにく・生姜で炊いたご飯と、一緒に炊いた鶏肉をカットしたものをワンプレートにのせます。あっさりとしていてシンプルな味付けなので自分で調味料で味変しながら食べます。同じく中国由来のお料理に「バクテー」があります。豚肉のスペアリブをスパイスで煮込んだスープです。

 プラナカン料理の代表が「ラクサ」。赤いようなオレンジ色のスパイシーなココナッツミルクのスープに麺・エビ・かまぼこ・もやしなどが入っています。筆者はこのラクサが大好きなのです。辛いようでココナッツミルクの甘さがあり、エビのコクがあり、本当に美味しいです。

 そして人気が高い料理が「チリクラブ」!カニを丸ごと濃厚なチリソースをかけた料理です。美味しいソースをマントウ(饅頭)でからめとって最後まで食べます。他にもフィッシュヘッドカレーという魚の頭を使ったインドカレーも代表的な料理です。

 食事のマナーは、箸やフォークは右手、レンゲとスプーンは左手。音を立てて麺やスープをすすったり、食器を落ち上げるのはマナー違反。レディーファーストが根付いているので気を付けましょう。

 シンガポールのお料理は、さまざまな国の料理が混ざり合い過ぎていないところに特徴があるようです。シンガポールに行く機会があれば、毎食ごとに何を食べようかワクワクしてしまうでしょうね。



参考  

 「トリップノート」HP

 「阪急交通社」HP

レシピ・・2021年3月「ラクサ」



オフィシャルメンバー:滝野香織

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