梅雨時季や梅雨が明けてくると身体の「むくみ」を感じませんか?とくに初夏や夏場は、脚のむくみを感じやすいようです。むくみは放っておくと脂肪が固まりセルライトになってしまうかもしれません。むくみにくい身体作りと、むくんでしまった場合の対処法をお話ししたいと思います。
まず、むくみとは細胞組織に含まれる水分と血液の圧力バランスが何らかの影響で崩れ、細胞組織に水分が溜まって腫れてしまう症状を指します。夏のむくみで最も多いとされる原因は“身体の冷え”。暑いのに冷え?と思われるかもしれませんが、夏の冷えは文明の利器が生みだした現代病。冷房の効いた場所に薄着でいること、足首を出していること、冷たい飲み物の摂り過ぎること、これらが原因で身体が冷えてしまうのです。身体が冷えていると血中の脂分(主に老廃物)が冷えて固まります。すると血液やリンパの流れが悪くなり、正常な温かい血液が体の隅々まで行き届かなくなってしまいます。すると水分の代謝も滞ってしまい冷えへと発展していくのです。また冷房が効き過ぎて汗をかきにくくなる状況もむくみの原因になります。外の暑さで汗をたくさんかくことで体温調節機能が活躍してくれているのに、人工的な冷えでさらに体力を奪ってしまう…。そんな身体のストレスもむくみの要因となるのです。
では、むくみを起こさないようにするにはどうすればよいか。それは身体を冷やさないようにすればよいのです。夏は暑いものです。部屋の冷房はきかせ過ぎない、外出先で冷房が効いている場合は靴下や上着、ストールで身体が冷えすぎないように自分の身体を守りましょう。
そして食べ物でもむくみ対策は可能です。まず一般的な食材で言えば利尿作用のあるカリウムを含むもの。カリウムは体内のナトリウムを排出してくれます。バナナ、スイカ、きゅうり、きのこ類、ナッツ類、海藻類、プルーン、ほうれん草、モロヘイヤ、など夏野菜に多く含まれます。
次にクエン酸を含むもの。クエン酸は体内の老廃物を排出する働きがあり、さらに新陳代謝をうながし、血行を良くすることからむくみ対策にも繋がります。レモン、グレープフルーツなどの柑橘類、トマト、梅干し、リンゴ酢、プルーンなどが当てはまります。
また、このほかにも豆類や、スイカ、きゅうり、冬瓜などウリ科の食べ物に含まれるサポニンという成分にも利尿作用があります。
冷えからくるむくみなら食べ物だけでなく筋肉を増やすこともむくみ対策に有効です。身体を鍛えることで筋肉量を増やして代謝をあげると体温も上がります。冷えない体づくりをすること。ふくらはぎの筋肉をつけて、足の血流をスムーズにすることがむくみ知らずの冷えない体づくりとなるのです。夏のむくみは放っておかずに、予防・解消していきましょう。