おしゃれFOODIEがいく〈口内世界旅行~ベラルーシ~〉

世界が移動を制限し、気軽に旅行を楽しめなくなってもう随分経ちました。外食も少しずつ緩和され、テイクアウトも充実してきましたよね。そこで提案したいのが「口内世界旅行」!おうちで世界の料理を食べて旅行気分を味わいましょう。

 第17回は “ベラルーシ”です。ベラルーシはロシアとポーランド、ウクライナ、ラトビア、リトアニアに挟まれた東欧の国。海を持たない内陸国です。ソビエト連邦の構成国家であった歴史を持ち、ソビエト崩壊とともに独立してからは独裁国家が続いているといわれていますが、ベラルーシ人は混血が多いこともあり、美人が多いことでも有名。

 国土は日本の半分、人口は東京都の半分以下。国土の半分を森林が占め、1万以上の湖があるという自然豊かな国です。そんなベラルーシの食文化はロシアや東欧諸国に似ていますが、ベラルーシ料理はより素朴な農民料理として知られています。

 ベラルーシの食文化に欠かせない食材といえば、 “じゃがいも”。18世紀頃、ベラルーシに伝わったじゃがいもは第二のパンと呼ばれるほどたくさん食べられており、ベラルーシのじゃがいも消費量は世界トップレベル。

国民ひとりが1年間に食べるじゃがいもの量は、なんと約180㎏(日本人は20kg/年/ひとり)。黄色くねっとり系のじゃがいもがメインですが、多種類のじゃがいもが食べられています。茹でてそのまま食べるのはもちろん、パンケーキや団子にするなど調理方法もいろいろ。じゃがいも以外の主食は、黒くて酸味のあるライ麦パンもよく食べられます。

 ベラルーシで食べられるものはまだまだあります。どんな料理にも使われるサワークリームは、かけたり添えたりと仕上げに使われますし、野菜ならキャベツ。ザワークラウト(キャベツの漬物)にしたり、煮込むなどして食べます。肉は豚肉が多く食べられ、魚は海がないので、ニシンなど川魚がメインです。

いろいろご紹介しましたが、ベラルーシの代表的な料理のひとつとしておすすめしたいのが「ドラニキ」。じゃがいもを使ったパンケーキのようなものです。すりおろしたじゃがいもに、卵と小麦粉、塩を加えて練り、丸くのばして油で焼きます。表面はカリカリ、中はもちもち。サワークリームをつけて朝ごはんによく食べる料理だそうです。

ベラルーシの方はバイタリティーに溢れ、温かい人柄といわれていますので、もし知り合いにいたら「ドラニキが食べたい!」と頼んでみてください。きっと喜んで作ってくれます。

 毎日グリル部のレシピでは、たっぷりのじゃがいもを千切りにしてこんがり焼いた料理です。千切りが面倒なら、チーズグレーダー(チーズおろし)やしりしりおろし金のようなもので粗目におろしてもOK。サワークリームとディル(ローズマリーでも可)が決め手になる、とっても美味しい東欧のポテトグラタンです!いつもと違うじゃがいも料理を……という時にもおすすめのレシピですよ。

ちょっとあやふやだったベラルーシの食文化を通じて身近に感じてもらえたら嬉しいです。

・東欧のポテトグラタン

<レシピの詳細は画像をタップしてください ↓↓↓>

参考:「ベラルーシ共和国」外務省HP

   「世界の食事旅」web

   「たびこふれ」WEB

オフィシャルメンバー:滝野 香織

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