2019.11.11UP
スパイスの世界 ~五香粉(ごこうこ)~
「スパイス」という言葉を聞いたとき、どのようなものを思い浮かべるでしょうか?
馴染みのある黒こしょう?唐辛子?
スパイス売り場をのぞいてみるとその種類はとても豊富!なにをどうしたらいいのかと、つい迷ってしまいます。
作りたい料理のために思いきって慣れないスパイスを買ったはいいけど使い道がわからずそのまま数年…、なんて残念なことも起こりがち。
けれどもスパイスには風味付けにとどまらない魅力がたくさんあるんです。
今回は「五香粉」についてお伝えしたいと思います。
■五香粉とは?
五つの香りの粉と書いて「ごこうこ」もしくは「ウーシャンフェン」と読みます。このスパイスは単種のスパイスではなく、何種類ものスパイスがミックスされた複合スパイス。五つの香りと書いてありますが、スパイスは絶対に5種類というわけではなく、配合は地域によって異なります。一般的に知られているスパイスの配合で言えば、八角(スターアニス)、山椒、花椒(ホアジャオ)、シナモン、クローブ、フェンネルの種など。主に中華料理の香りづけとして用いられます。
複合スパイスのメリットは、1種類を混ぜるだけで複数のスパイスの風味が楽しめること。
カルダモンはインドの複合スパイスですし、カレー粉は日本人にもなじみのある複合スパイスですね。
■五香粉の使い方
ウーシャンフェンは、入れるだけで料理が一気に中国風味になる魔法のスパイス。醤油やオイスターソースとの相性がとてもよく、意外と使いやすいんです。五香粉の調理例をまとめてみました。
◇中華おこわに
筆者が1番おすすめする五香粉の使い道はなんといっても中華おこわ!おこわの具材は季節を意識した旬野菜などその時に応じてお好みでOK。豚肉と五香粉さえ入っていれば、いつでも美味しい本格的な中華おこわを楽しむことができます。
◇煮物に
中華風の煮物に八角を入れるとおいしさがグンとアップしますが、それと同じ感覚で五香粉を一振りしてみてください。鶏手羽煮込みに大根煮込み、しょうゆベースのいつもの煮物に一振りするだけで、中華風のおいしい煮物が完成します。
◇つけ塩に
いろいろなスパイスを手軽に楽しめるつけ塩。五香粉は火を通さなくても食べれるので、つけ塩にもおすすめです。塩に五香粉を混ぜてできたての唐揚げや天ぷらを食べるときに少量つけてみてください。つける前とつけた後、まったく違う風味を楽しむことができます。スパイスが苦手な方は普通の味で、ちょっと冒険したい方はつけ塩で、そんな食べ方をすることで食の楽しみがさらに広がりますよ。
魅力的なスパイスの世界。次回もお楽しみに。
出典:スパイスオブライフ
http://www.h-spice.jp/dictionary/spicelist/s_ushanfen.html