2025.8.11UP
プラスチック減に挑戦!ワックスペーパー活用術
サステナブルな暮しが注目される今、身近なキッチンアイテムを少し変えるだけで、地球へのやさしさがぐっと広がります。その代表的なアイテムのひとつが「ワックスペーパー」。おしゃれで使い勝手がよく、繰り返し使える上に、ラップや袋の代用品にもなる万能選手です。
このコラムでは、ワックスペーパーの魅力や活用方法、さらには手作りの方法まで、今日から始められるエコライフのヒントをお届けします。
食材の包みにぴったりな自然派アイテム
ワックスペーパーとは、紙の表面にワックス(一般的にはミツロウや大豆ワックスなど)を染み込ませた防水性・防油性のある包装素材のこと。かつてはパンやお菓子を包む用途で使われていたこの素材が、今、サステナブルな視点から再注目されています。その中でも注目されているのが「ビーワックスラップ(ミツロウラップ)」と呼ばれるタイプ。
コットン布にミツロウを染み込ませて作られており、手の温度で柔らかくなって、器や食材にフィットするのが特長です。洗って繰り返し使えるうえ、通気性もあるため、食材が蒸れにくいという利点も。まさに「使い捨てない」を実践できる優れた選択肢なのです。
ラップの代わりに最適!ワックスペーパーの使い方
ワックスペーパーの使い方は意外なほど多彩です。たとえば、カットしたフルーツやチーズの包みに。ぴったりと包んで冷蔵庫へ入れても、中の食材が呼吸できるため、傷みにくく美味しさが長持ちします。また、ボウルやお皿のラップ代わりにも。
ミツロウラップは手のぬくもりで柔らかくなり、器に沿わせるとぴったり密着。乾燥や匂い移りを防いでくれるうえに、プラスチックフリーで安心です。お弁当やサンドイッチの包み紙として使えば、見た目もナチュラルでおしゃれな仕上がりに。「ほんの少しの工夫で、日常がぐっと気持ちよくなる」そんな感覚を実感できるアイテムでもあります。
実はカンタン!?自宅で手作りできる
ワックスペーパーはお店やネット通販で購入が可能ですが、手作りすることも可能です。材料は意外とシンプルで、紙や布(クラフト紙、和紙、オーガニック布など)、ミツロウシート、アイロンとクッキングシート。これさえあれば、エコなラップが家庭でもすぐに作れます。作り方は、布や紙にミツロウシートをちぎって散らし、クッキングシートに挟んでアイロンで溶かし、全体に染み込ませるだけ。冷めたら完成です。
使用後は中性洗剤でやさしく手洗いすれば、何度でも再利用できるのも嬉しいポイント。市販のプラスチックラップに比べて多少の手間はありますが、「自分でつくる」ことで愛着が湧き、丁寧に使うようになるという声も多く寄せられています。手作りキットとして販売されているものもあるので、家族や子どもと一緒に作れば、エコについて考えるきっかけにもなります。
日々の中で、知らず知らずのうちに使ってしまうプラスチックですが、ワックスペーパーは、環境にやさしい選択肢のひとつ。キッチンから、そして今日のお弁当包みから、サステナブルな暮しを始めてみてはいかがでしょうか。
参考: