低糖質ダイエットとは

今回はわかっているようでわからない「低糖質ダイエット」についてです。

「ローカーボダイエット」「ロカボ」「糖質オフ」などと呼ばれ、近年では、さまざまな食品表示を見かけるようになりました。そもそも低糖質とは糖尿病患者など、病気を持つ人の食事制限だったもの。それがダイエットや体質改善を目的にした人たちに注目され、一般に認知されるようになりましたが、中には誤った解釈をされている人も……。

まず、「低糖質=炭水化物を摂らないようにする」というのは大きな間違いです。「炭水化物=糖質+食物繊維」。食物繊維は積極的に摂らなければならない栄養素です。つまり糖質のみを制限することが「低糖質ダイエット」なのです。糖質を摂取すると血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上昇し、上がってしまった血糖値を抑えるためインスリンが分泌されます。インスリンは血糖値が正常に下がるまでブドウ糖を体中に送り、生命維持活動として働きます。しかし、余ったブドウ糖は中性脂肪となり蓄積され肥満に繋がり、結果として糖質の摂り過ぎが肥満につながるというわけです。

実際に糖質を抜いても体は活動を続けるために代わりになるエネルギー源を見つけようとします。それが中性脂肪(体脂肪)なのです。すなわち糖質を制限すると「中性脂肪がつきにくく、中性脂肪が分解されやすい」のです。

とはいえ、糖質制限ダイエットは素人が簡単に手を出してはいけません。糖質を制限することは専門家の管理下でなければ健康被害が起こる可能性が高いのです。そこでおすすめしたいのが「ゆるい糖質制限」。数字で見ると、1日の糖質摂取量の目安は110~140g。ゆるい糖質制限をするなら、糖質のメインとなる主食は米・パン・麺を控えるか糖質オフの食品に切り替えましょう。また、生命維持活動の要であるたんぱく質を充分に摂ってください。脂肪の少ない良質のたんぱく質を摂ることをおすすめします。そして良質な油分。オリーブオイル、ココナッツオイル、亜麻仁油など。大きなスーパーや自然食品を扱うお店に行くと、さまざまな種類のオイルが売られています。調理をする人なら加熱に強いもの、外食が多い人なら手軽にかけるだけで美味しいものなど、自分の生活スタイルに合わせて選ぶのが良いかと思います。食材や油だけでなく、アルコールも糖質の少ないものを意識してください。

糖質制限を始めてから1週間くらい経つと、自然に体が糖質を必要としなくなるそうです。糖質には中毒性があるので、最初は大変かもしれませんが、1度離れてしまえば、そこまで苦労はしないのだとか。また、食後に血糖値が上がらないので、食後に眠くなる……ということもなくなるそうです。

どのようなダイエットでも専門家についてもらう短期ダイエットでない限り、すぐに結果が出るというのは難しいものです。正しい知識を身につけ、自分の体と向き合いながら中長期的なダイエットをしましょう。

参考 「管理栄養士が教える正しい糖質制限ダイエットのブログ」WEB

タグ

    オススメコラム・特集

    このコラムに関連するコラム