2019.11.12UP
どの品種のお米がお好みですか?
もうすぐ新米の時期。早いものだと九州地方のお米が8月初旬から出回ります。
新米の定義はJAS法で「収穫した年の12月31日までに精米され包装されたもの」とされており、米どころと言われる新潟や東北の新米が出回るのは9~10月。筆者は新米に目がないので、新米のシールが貼られたお米が店頭に並び出すと毎年ワクワクしてしまいますが、みなさんはお気に入りの品種などありますか?値段や産地で決めるのもひとつの方法。でも、品種の特徴を知って自分好みの、そして家族好みのお米を見つけてみませんか?
日本国内では現在約300種類もの品種が作付けされているそうです。今回は「うるち米」に絞り、中でも主要10品種(日本国内の作付け8割を占める人気の10品種)のうち、上位8種と筆者が好きな品種、ニューカマーで注目の品種について書きたいと思います。
1.コシヒカリ
不動の1位。もっちりとした強い粘り、やや柔らかく、強い甘味とうまみがあり、味の濃い料理にも負けない強い味を持つ。日本人が好きなお米。
2.ひとめぼれ
コシヒカリから生まれた品種。つやと適度な粘り気があるものの、コシヒカリのような強い味ではなく優しい味。食感が柔らかめのでカレーや酢飯には向きませんが、やわらかさとマイルドな味は高齢者に食べやすくて人気です。
3.ヒノヒカリ
小粒で非常に良質な食味を持ちますが粘りは強くありません。「コストは抑えたいけど、味にこだわりを持ちたい」そんな人にオススメのお米です。
4.あきたこまち
コシヒカリから生まれた品種。うまみ・甘味・粘り歯ごたえなど全体のバランスが良く、フローチャートを見ると大体真ん中に位置します。コシヒカリよりあっさりさっぱり。冷めてももちもちが続く特徴を持っています。
5.ななつぼし
粒がしっかりしていて、ほどよい甘さ・硬さがあります。粘りも適度でさっぱりめ。冷めても歯切れが良いお米です。
6.はえぬき
コシヒカリから生まれた品種。日本トップクラスの味の良さ。米の一粒一粒がしっかりしていて、適度な「水気」と「うま味」を持ち、しっかりとした炊きあがりが特徴です。心地よい歯ごたえと甘味で食べ応えも十分。粘り気が少なくべとべとしないので、おにぎりやお弁当向きです。
7.キヌヒカリ
コシヒカリに比べて粘りが弱く、ぱらっとしたソフトでさっぱりとした口当たり。コシヒカリの強い味と粘り気が苦手な方にオススメ。冷めると甘さが増します。
8.まっしぐら
適度な弾力があるお米です。粘り気が少なく、味がさっぱりとしています。粒がしっかりしていて炊きあがりもキレイ。
続いて筆者お気に入りと注目のお米をご紹介したいと思います。
おすすめ:つやひめ
粒が大きく、白くてツヤのある品種。甘さとうま味はコシヒカリを上回るのだとか。粘り気も強く、しっかりと食べ応えのある米。
注目の新品種:新之助
まろやかな甘みと豊かなコク、粘りと弾力がしっかりしています。米どころの新潟県が誇りをかけて作り出した品種。
ほかにも住んでいる地域によって店頭に並ぶお米の種類は色々とあります。これを機会に、いつも食べている品種以外のお米も試してみてはいかがでしょうか。きっと新しい味の発見があるはずです。
参考 「こまちのおコメモ」西島豊造
「お米の専門ページBy.PINTORU」