朝食抜きが睡眠不足の原因に! 快眠を意識した食事の摂り方とは?

1日の始まりとなる朝食はエネルギーの源。「朝食を食べると効果的に脳が働く」「朝食べない人は太りやすい!」など、健康やダイエットでも注目されているものの、朝食を食べない人はまだまだ多くいます。

中でも注意したいのが「夜眠れない人」。朝食抜きが、睡眠不足を招く原因となっているかもしれません。今回のコラムでは、快眠を意識した食事の摂り方をご紹介します。

なぜ、睡眠不足になるの?朝食を抜くことで起こる悪循環とは?

朝食を食べない人の理由の多くには、さまざまな理由があります。「時間がない」「食べる習慣がない」「お腹が空いていない」など、人それぞれ食べないワケがありますが、その中でも多いとされるのが「ギリギリまで眠りたいから」という理由。つまり身体を目覚めさせる快眠ができていないことが考えられます。

夜眠れない→朝起きられない→ギリギリまで眠りたい→朝食を食べない

上記のようなサイクルが起きると、結果として「朝食を食べない=夜眠れない」ことに繋がり、日中の活動に支障をきたします。例えば、ホルモンバランスが崩れてイライラしやすくなったり、朝食を摂らないことで体内時計がくるい、昼間に眠くなってしまうケースも……。本来なら眠くなるはずの夜に目が冴えてしまう状態にもなりかねません。このような睡眠不足の悪循環を繰り返してしまうと、動脈硬化や糖尿病など生活習慣病を引き起こしやすくなりますので、思い当たる人は生活改善を試みてください。

快眠を意識した朝食の摂り方とは?

では、快眠するためにはどのような食生活を意識すれば良いのでしょうか?ここでは、今日からできる快眠に向けた朝食時のポイントをまとめてみました。

■朝食を食べるタイミングは起きてから1時間以内

朝、起きたらダラダラするのはNGです。顔を洗ってスッキリ目を覚ましたら1時間以内を目安に朝食を摂りましょう。朝食は「起きましたよ!」という体内への合図です。体内時計を調整する効果も期待できるので、習慣付けましょう。

■ゆっくり時間をかけて食物繊維から食べる

テレビや雑誌でも一時期取り上げられていた「食べる順番」は緩やかに血糖値を上げていく方法として最適です。サラダや味噌汁など野菜系のものを食べた後にご飯やパンなどの炭水化物を摂るのがオススメです。また、時間がないからと早食いになるのは厳禁です。よく噛んで頂くことで食べ過ぎを防ぎ肥満予防にも繋がります。

睡眠ホルモンを生成する「トリプトファン」でさらに快眠レベルを底上げ!

朝食がきちんと食べられる環境が整ったら、食べる物にも意識を向けてみると◎。安眠効果をもたらすと言われている「メラトニン」を生成する「トリプトファン」という必須アミノ酸を朝食の時点で取り入れると、快眠・安眠の助けになるとされています。トリプトファンが摂取できる食材には、豆腐や味噌、納豆、牛乳、卵、魚や肉類などが挙げられますので、日本の昔ながらの朝食ともいえる豆腐の味噌汁や焼き魚、納豆ごはんなどは、まさに快眠朝食と言えるでしょう。

洋食派の人でも、トリプトファンは牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品に含まれていますので、牛乳がけのシリアルやチーズトースト、果物とヨーグルトの和え物がオススメです。

睡眠不足はもはや現代病の1つ。おそらく「睡眠不足の予備軍」とされる人は予想以上にいるのではないでしょうか。夜眠れない、日中に眠くなる、不眠症気味、このような睡眠トラブルを感じる人は、ぜひ朝食を見直してみてくださいね。

参照:農林水産省 めざましごはん

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