2019.11.13UP
子どもに教えたいマナーのナゼ? ~食事中の姿勢~
毎日の食事。子どもたちにはおいしく食べてほしいですよね。それと同時に、きちんとしたマナーで食べてほしいというのも親の本音。
気づくとだらしない姿勢になっていたり、くちゃくちゃと音を立てていたり…。
食事をするときの姿勢や手の置き場所など、子どもに注意をしてもまた変になっていた、なんてことありませんか?
食事中のマナーは守りなさいと言ってもいいものだと思いますが、そのマナーの一つ一つにはきちんと根拠があるんです。この食事中のマナーより、今回は「姿勢」についてお話したいと思います。
まず、食べ物を飲み込むとき、食べたものは当然ながら食道から胃に流れていきます。
ここで背を丸めていたり傾いていたりすると、お行儀が悪いだけでなく、食べ物の流れが悪くなり、胃腸の消化吸収にも悪影響が出ます。
日本食ではお椀や小鉢は口元まで持っていいと言われていますが、口元まで近づけて食べると、自然と姿勢がまっすぐに。反対に、置いたまま食べようとすると前傾姿勢になってしまいます。また、食事中に足を床につけず、ブラブラとさせていると、食べ物を噛む力が弱くなったり、噛む回数が少なくなってしまいます。噛むというのはとても重要な行為。この行為が正しくできていないと消化吸収の妨げになりますし、食べても満腹感を得ることができずに食べ過ぎてしまう可能性も!さらにあごの発達にも支障が出て歯並びが悪くなるなど、さまざまな方向に悪影響を及ぼしてしまいます。
正しい姿勢で食べることは、子どもの意識付けも大切ですが、周りが環境をつくってあげることも考えなくてはなりません。例えば子どもの体格に合った椅子を使っていますか?もし子どもが大人椅子を使っていて、足が床につかない場合は、踏み台を下に置いて足を固定できるような工夫をしてみてください。
子どもは親の真似をするもの。ふと油断したときに自分自身の姿勢が崩れていた…なんてこともあるかもしれません。子どもと一緒に、自身のマナーも見直して、美しく楽しい食事時間を持ってくださいね。